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『音楽化社会の現在――統計データで読むポピュラー音楽』(南田勝也ほか[編] 新曜社 2019)

編著者:南田 勝也[みなみだ・かつや] 音楽社会学
編著者:木島 由晶[きじま・よしまさ] 文化社会学、メディア文化論。
編著者:永井 純一[ながい・じゅんいち] 文化社会学
編著者:小川 博司[おがわ・ひろし] メディア文化研究、音楽社会学
著者:溝尻 真也[よこじり・しんや] メディア研究。
著者:小川 豊武[おがわ・とむ] 社会学。メディア研究。
装幀:虎尾 隆[とらお・たかし](1952-) グラフィックデザインなど。
件名:ポピュラー音楽--日本
NDLC:KD286
NDC:761.13 音楽 >> 音楽の一般理論.音楽学 >> 音楽哲学.音楽美学 >> 音楽社会学
NDC:764.7 音楽 >> 器楽合奏 >> 軽音楽.ダンス音楽.ジャズ.ロック音楽


音楽化社会の現在:統計データで読むポピュラー音楽 - 新曜社


【目次】
はじめに[小川博司] [003-007]
  「音を楽しむ」ものとしての音楽
  音楽による情動のマネジメント
  音楽のリズム・ノリに惹かれる若者
目次 [009-011]


◆第1部 基礎編◆

第1章 Culture:現代文化のなかの音楽[木島由晶] 
1 現代社会と音楽 014
  音楽化する社会のなかで
  若者集団の多様性と一般性
  全体集約型趣味としての音楽
2 若者研究と音楽 018
  若者と音楽との結びつき
  オーディエンス研究の細分化
  好みの社会学的研究へ
3 社会調査と音楽 022
  音楽を分析する困難
  青少年研調査について
  本書のねらいと構成


第2章 Life:現代人の音楽への接し方[永井純一]
1 何が衰退したのか 029
  産業・文化・ファン
  若者の音楽離れ
2 音楽離れの真相 032
  音楽に関する行為率
  経年比較
  2002年から2012年への変化
  コーホート比較
  小括
3 2012年に音楽を聴くということ 040
  ライブ志向は進んでいるのか
  ゼロ円音楽生活
  お金か時間か
4 フリーミアム流動性 046


第3章 Taste:現代人の音楽の好み[南田勝也]
1 ジャンルをどう捉えるか 048
2 音楽の側面から見るジャンルの選好 051
  音楽ジャンルと音楽的要素
  音楽ジャンルの諸傾向(1)
  Jポップというジャンル
  音楽ジャンルの諸傾向(2)
3 フェイス項目とジャンルの選好 058
4 「好きな音楽家」から見る傾向 061


◆第2部 応用編◆

第4章 Gender:アーティストとファンの男女差[南田勝也・木島由晶・永井純一]
1 音楽とジェンダーの関係 070
2 ジェンダー化された「うた」の世界 071
  恋心か共感か
  好まれるジャンルの違い
  人物の魅力に惹かれる女性
3 アーティストの性別とファンの性別 076
  歌い手と同じ性別からの支持
  アイドルは異性が支持するものか
  女性が歌う「ボク」への共感
4 音楽への接し方の男女差 083
  女性の方が音楽に積極的?
  ふだんの接し方は変わらない
  非日常的な接し方の違い
5 オルタナティヴなファンとしての女性 087


第5章 Communication:音楽を介した友人関係[永井純一]
1 みんなで聴くかひとりで聴くか 089
  フェスにおけるリア充とぼっち
  コミュニケーション志向の高まり
  繋がらないための音楽
2 増えすぎた友人たち 092
  友人関係の希薄化、選択化、同質化
  友人マネジメントの困難
3 出会いとしての音楽 096
  経験と意識
  好きな音楽と共有する音楽
  生活場面と音楽
4 音楽を介したコミュニケーション 104
  リア充の祭典としてのフェス
  音楽は不安を煽る?


第6章 Identity:世代とアイデンティティ[南田勝也]
1 世代の支持する音楽ジャンル 109
2 音楽をもっとも好きだった年代 112
3 若き日の音楽へのプライド 116
4 音楽の優越意識を規定するもの 119


第7章 Media:音質へのこだわりとその行方[溝尻真也]
1 音質へのこだわりが消費された時代 126
  日本におけるオーディオ機器の歴史
  デジタル化される音楽
2 縮小するオーディオ市場と音楽再生環境の変化 130
  オーディオ市場の推移
  2012年の音楽再生環境
3 音質へのこだわりをめぐる分析 134
  ユース層におけるオーディオ機器使用とその頻度
  音質優先層の分析
  音質優先層が好む音楽ジャンル
4 音質優先層のこれから 142


第8章 Consumption:音楽聴取の雑食性[木島由晶]
1 雑食性の時代 145
  大衆から分人へ
  文化的な寛容性
  高級文化/大衆文化の失効
2 雑食性のタイプ 148
  好きな音楽ジャンルの数
  音楽ジャンルのまとまり
  音楽の好み方のパターン
3 雑食性の違い 154
  ライブ文化とディスク文化
  活字文化と映像文化
  他者とのツールと自己へのツール
  消費志向とマイナー志向
  雑食性を判定する
4 雑食性のゆくえ 161
  雑食と偏食の二極化
  雑食性の伝統と革新
  今後の課題


第9章 Locality:若者の音楽聴取スタイルの地域差[小川豊武]
1 地方の若者の「音楽好き」 165
2 若者の音楽文化の地域差に着目した研究 167
3 本章の分析データの概要 167
4 分析――都市度と音楽聴取スタイル 170
  好きなジャンルとアーティスト
  都市度と音楽聴取スタイルの関連
  「音楽ダウンロードへの対価支払い規範」の規定要因分析
5 音楽聴取スタイルの地域性と時代性 181


参考文献 [184-190]
あとがき(2019年4月 南田勝也) [191-192]
人名索引 [193-194]
事項索引 [195-190]
編著者紹介 [200]





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