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『はじめての宗教論[左巻]――ナショナリズムと神学』(佐藤優 NHK出版新書 2011)

著者:佐藤 優[さとう・まさる](1960-) 元・外交官。作家。
編集協力:大河原 晶子
ブックデザイン:albireo
レーベル:NHK出版新書;336
件名:宗教
件名:神学
NDLC:HK11
NDC:160.4 宗教
NDC:191 宗教 >> キリスト教 >> 教義.キリスト教神学


NHK出版新書 336 はじめての宗教論 左巻 ナショナリズムと神学 | NHK出版



【目次】
目次 [003-006]


序章 キリスト教神学は役に立つ――危機の時代を見通す知 007
  古プロテスタンティズムと近代プロテスタンティズム
  「自由主義神学」登場の背景
  シュライエルマッハーの功績と限界
  宗教による宗教批判
  左巻のあらまし


第1章 近代とともにキリスト教はどう変わったのか? 019
  ソ連無神論教育
  ドイツにおける全集の作り方
  形而上と形而下
  「直感と感情」のインパク
  宗教と道徳は同じものか
  カトリックの教義とプロテスタントの教義
  教義・教理・思想
  道徳の危険性
  プロメテウスは何を象徴するのか
  エンサイクロペディアの含意
  趣味としての宗教?
  外部と内部の混同


第2章 宗教はなぜナショナリズムと結びつくのか? 047
  知的体系としての錬金術
  魔術と啓示
  カネとナショナリズム――二つの主流宗教
  民族の揺籃となったカレル大学
  教皇の堕落
  道具主義の考え方
  「想像の共同体」と尖閣諸島沖問題
  ケドゥーリーの批判的考察
  神は民族に受肉する?
  同胞意識と排他性
  死をも肯定するナショナリズム

第3章 キリスト教神学入門①――知の全体像をつかむために 079
  緒方純雄先生のアドバイス
  神学のあらまし①――聖書神学と歴史神学
  神学のあらまし②――体系知としての組織神学
  神学のあらまし③――実践神学
  大学で習得すべき語学とは?
  「合理的」と「実証的」
  すべては救済へ至る「道」
  火宅の人、バルト
  象徴ではなく思想が重要
  教会は何のためにあるのか
  霊と魂の違い
  知識を驕るな!
  神学の定義
  キリスト教の職業倫理
  神学者に要求される知識量とは?
  才能とは社会のために使え!
  読書力から語学力まで
  「批判」の正確なニュアンス
  伝承に拘ると馬鹿になる
  ダメ教会を見分ける
  神学は「時代の哲学」を身にまとう
  歴史は発展する――シュライエルマッハーの近代主義
  すべては救済に関係づけられる
  「パンとぶどう酒」は何を意味するのか
  実体変質説のさまざまな解釈
  国家論としての『神学通論』


第4章 キリスト教神学入門②――近代の内在的論理を読みとく 139
  歴史的検討・歴史的比較の重要性
  弁証学と論争学
  啓示・奇跡・霊感――三者の違い
  狼男の正体
  「近代ナショナリズムの父」シュライエルマッハー
  「祈り」の変貌
  「告白」とは何か
  自己絶対化の戒め
  信仰が病的になるとき
  寛容の原理
  天才待望論
  神学であるための条件
  自民族、固有言語の称揚へ


第5章 宗教は「戦争の世紀」にどう対峙したのか? 175
  キリスト教ヒューマニズム
  シュライエルマッハーの危機意識
  キリスト論の希薄化
  解釈への嫌悪感
  シェリングの世界観
  解釈学のルール
  二つの代表的日本人像
  不定神学とヴィトゲンシュタイン
  右派論壇のほんとうの役割
  行為なくして信仰なし
  啓示とは何か
  第一次世界大戦と神学の危機
  不可能の可能性に挑め


第6章 神は悪に責任があるのか? 危機の時代の倫理 209
  神は世界に遍く満ちる?
  神をいかに免罪するか
  神の収縮
  禍なる転化
  「決断」重視の果てに――弁証法神学の両義性
  危機の時代における神学部の役割
  秀才ゴーガルテンと天才バルト
  日本人に向けた弁神論
  内なる悪と闘うこと
  アウグスティヌス・コンプレックス
  反宗教論としての宗教論へ


ブックガイド [238-256]
あとがき(二〇一〇年一二月 佐藤優) [257-259]





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