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『道徳感情論』(Adam Smith[著] 村井章子,北川知子[訳] 日経BP社 2014//2009//1579)

原題:The Theory of Moral Sentiments(1759)
著者:Adam Smith(1723-1790) 経済学。
序文:Amartya Sen(1933-) 開発経済学
訳者:村井 章子[むらい・あきこ](1954-) 英日翻訳(主に経済学)。
訳者:北川 知子[きたがわ・ともこ] 英日翻訳。
装丁・造本設計:祖父江 慎[そぶえ・しん](1959-) ブックデザイン。
装丁・造本設計:佐藤 亜沙美[さとう・あさみ](1982-) (サトウサンカイ)ブックデザイン。
シリーズ:日経BPラシックス;14
底本:The Theory of Moral Sentiments 250th Anniversary Edition (Penguin Books, 2009)
件名:倫理学
NDLC:H51
NDC:150 倫理学.道徳
備考:この本の内容は、今で言う社会心理学なので、弊社ブログでは[心理]に分類した。


道徳感情論 | 日経BOOKプラス


【目次】
アマルティア・センによる序文 [001-035]
  『道徳感情論』と『国富論』/共感と利己心/経済学と利益追求の制限/市場と他の制度の必要性/倫理、徳、結果/政治哲学と正義/中立性と中立的な観察者/利益の相互依存と中立的な観察者/中立的な観察者と地域的偏向の回避/傾向、包摂性、平等/注
第六版序文 [037-038]
目次 [041-049]
凡例 [050-051]


第1部 行為の適否について

第1篇 適否の感覚について 055
  第1章 共感について 057
  第2章 互いに共感する快さについて 067
  第3章 他人の情念が自分と一致するかしないかによって、それが適切か不適切かを判断することについて 073
  第4章 続き 079
  第5章 愛すべき徳と畏怖すべき徳について 088


第2篇 さまざまな情念が適切とみなされる度合いについて 095
序章 097
  第1章 身体に起因する情念について 099
  第2章 想像の特別な性質や傾向に由来する情念について 107
  第3章 敵対的な情念について 113
  第4章 親和的な情念について 123
  第5章 利己的な情念について 127


第3篇 順序と逆境が行為の適否の判断におよぼす影響について、また順境にあるとき方が逆境にあるときより是認を得やすい理由について 133
  第1章 悲しみへの共感は一般に喜びへの共感より鋭いが、当事者が抱く情念の激しさにはるかにおよばない 135
  第2章 野心の根源および身分の区別について 147
  第3章 富や権力をもつものを賛美し、貧しく地位の低いものを軽蔑あるいは無視する傾向に起因する道徳感情の堕落について 166


第2部 価値と害悪、すなわち報いる対象と罰する対象について

第1篇 価値と害悪の感覚について 177
はじめに 179
  第1章 感情の適切な対象と認められるものはすべて報いに値し、復讐心の適切な対象と認められるものはすべて罰に値すること 181
  第2章 感謝と復讐心の適切な対象について 185
  第3章 恩を施す人の行為が是認できないときには恩を受けた人の感謝に共感できず、危害を加えた人の動機が是認できるときには被害者の復讐心に共感できないこと 189
  第4章 第1~3章のまとめ 193
  第5章 価値または害悪の感覚の分析 196


第2篇 正義と善行について 203
  第1章 二つの徳の比較 205
  第2章 正義の感覚、悔恨の感覚、価値の自覚について 214
  第3章 自然の摂理の効用について 221


第3篇 行為の価値と害悪に関する感情に偶然がおよぼす影響について 233
はじめに 235
  第1章 偶然が感情におよぼす原因について 239
  第2章 偶然がおよぼす影響の範囲について 246
  第3章 感情が公平の原則から逸脱する究極の原因について 261


第3部 自分自身の感情と行動に関する判断の根拠について、および義務感について

  第1章 自己是認の可否の原則について 271
  第2章 賞賛および賞賛に値することを欲し、非難および非難に値することをおそれることについて 278
  第3章 良心の影響と権威につて 310
  第4章 自己欺瞞の性質および徳の原則の形成と活用につて 348
  第5章 徳の原則の影響と権威について、またこの原則が神のさだめとみなされることについて 358
  第6章 義務感が行動の唯一の原動力となるべきとき、他の動機が義務感とともに働くべきときについて 375


第4部 効用が是認の感情におよぼす影響について
  第1章 人間の作ったものに見かけの効用が与える美について、またこの種の美がおよぼす広範な影響について 391
  第2章 見かけの効用が人間の性質と行動に与える美しさについて、この美しさが感じれることを是認の基本条件の一つとみなせるかどうかについて 406


第5部 慣習と流行が是認の可否の感情におよぼす影響について
  第1章 慣習と流行が美醜の感覚におよぼす影響について 421
  第2章 慣習と流行が道徳感情におよぼす影響について 433


第6部 徳の性格について

はじめに 455
第1篇 個人の性格のうち自己の幸福に関わる面について、すなわち思慮について 457


第2篇 個人の性格のうち他人の幸福に関わる面について 471
はじめに 473
  第1章 私たちが配慮と注意を払う個人に関して自然が示した序列について 475
  第2章 私たちが善行を行う社会に関して自然が示した序列について 491
  第3章 博愛について 504

第3篇 自制について 509
  第6部の結論 554


第7部 道徳哲学の学説について

第1篇 道徳感情の学説において検討されるべき問題について 561
第2篇 徳の本質に関するさまざまな説明について 567
第3篇 是認の原理に関するさまざまな説明について 653
第4篇 徳の原則をさまざまな哲学者はどう扱ったかについて 681


ペンギン版編注 [710-749]
訳者あとがき(二〇一四年三月 村井章子) [751-754]




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アダム・スミス――『道徳感情論』と『国富論』の世界』(堂目卓生 中公新書 2008)
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