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『社会学入門――人間と社会の未来』(見田宗介 岩波新書 2006)

著者:見田 宗介[みた・むねすけ](1937-2022) 現代社会論、比較社会学、文化社会学
NDC:361 社会学


社会学入門 - 岩波書店


【目次】
目次 [i-vi]


序 越境する知――社会学の門 001
1 人間の学/関係の学 002
2 社会学のテーマとモチーフ 初めの炎を保つこと 005

[コラム]「社会」のコンセプトと基本のタイプ 016


一 鏡の中の現代社会――旅のノートから 023
1 〈自明性の罠〉からの解放 025
2 「近代という狂気」 031
3 見える次元と見えない次元。想像力の翼の獲得 035

[コラム]コモリン岬 042


二 〈魔のない世界〉――「近代社会」の比較社会学 049
1 花と異世界。「世界のあり方」の比較社会学 052
2 色彩の感覚の近代日本史 056
3 〈魔のない世界〉 062
4 ツァウベルのゆくえ 067


三 夢の時代と虚構の時代――現代日本の感覚の歴史 069
1 「理想」の時代――プレ高度成長期 072
2 「夢」の時代――高度成長期 077
3 「虚構」の時代ポスト高度成長期 086


四 愛の変容/自我の変容――現代日本の感覚変容 097
1 「共同体」からの解放 099
2 時代の基層の見えない胎動 105
3 リアリティ/アイデンティティ/関係の実質 109

[コラム]愛の散開/自我の散開 114


五 二千年の黙示録――現代世界の困難と課題 123
1 黙示録の反転。「関係の絶対性」の交錯 124
2 勝利の方法。社会の魅力性 132
3 黙示録の転回。「関係の絶対性」の向こう側はあるか 136


六 人間と社会の未来――名づけられない革命 143
1 S字曲線。「近代」の意味 144
2 人間の歴史の五つの局面。「現代」の意味 157
3 現代人間の五層構造 158
4 名づけられない革命 162


補 交響圏とルール圏――〈自由な社会〉の骨格構成 167
1 「シーザーのものはシーザーに」。――魂のことと社会の構想 168
2 〈至高なもの〉への三つの態度。――社会の構想の二つの課題 170
3 社会構想の発想の二つの様式。――他者の両義性 172
4 〈関係のユートピア〉・間・〈関係のルール〉。――社会の構想の二重の構成 174
5 交響するコミューン・の・自由な連合 179
6 共同体・集列体・連合体・交響体 183
7 モデルの現実化I 圏域の重合/散開 188
8 モデルの現実化II 関係の非一義性 192
9 二千年の呼応 197


参考文献 [203-206]
あとがき(二〇〇六年一月 見田宗介) [207-215] 




【メモランダム】
・改訂したが改訂版にはしないとのこと。
2017年2月刊行14刷より第6章を全面改訂 岩波書店

2006年4月の刊行以来,社会学の必読基本テキストとして読まれてきた本書ですが,刊行10年を機に第6章を全面改訂いたしました(2017年2月刊行の第14刷以降,ISBNは変更無し).これまでの版の第6章「人間と社会の未来」を,この10年間の社会の大きな動向と,理論と実証調査の蓄積とを組み入れた決定稿的な「現代社会はどこに向かうか」に差し替え,著者自身は「新版」と位置づける,現在の思考をより反映した内容となっています.