[原題]Working Memory: The Connected Intelligence (Psychology Press, 2013)
[編著者]
Tracy Packiam Alloway
Ross G. Alloway
[執筆者]
Andrew R. A. Conway
Brooke N. Macnamara
Pascale M.J. Engel de Abreu
Fred L. Coolidge
Thomas Wynn
Karenleigh A. Overmann
Chandramallika Basak
Elizabeth M. Zelinski
K. Anders Ericsson
Jerad H. Moxley
David Z. Hambrick
Scott E. Kanoski
Paul Whitney
Peter J. Rosen
Bonnie J. Nagel
Megan M. Herting
Anita Cservenka
Laura Visu-Petra
Lavinia Cheie
Andrei C. Miu
Andrew Mattarella-Micke
Sian L. Beilock
Aleezé S. Moss
Daniel A. Monti
Andrew Newberg
Susan M. Jaeggi
Martin Buschkuehl
Cindy Lustig
Patricia A. Reuter-Lorenz
[監訳者]
湯澤 正通
湯澤 美紀
[訳者]
松吉 大輔(広島大学大学院教育学研究科)
松村 伸一郎(広島大学大学院教育学研究科)
浅川 淳司(金沢大学人間社会研究域人間科学系)
大塚 一德 (長崎県立大学看護保養学部)
宮谷真人 (広島大学大学院教育学研究科)
橋本 翠 (広島文化学園大学看護学部看護学科)
中條 和光 (広島大学大学院教育学研究科)
近藤 綾(園田学園女子大学人間教育学部児童教育学科)
渡辺 大介(大阪国際大学短期大学部幼児保育学科)
森田 愛子(広島大学大学院教育学研究科)
滝口 圭子(金沢大学人間社会研究域学校教育系)
蔵永 隆(就実短期大学幼児教育学科)
岡崎 善弘(岡山大学大学院教育学研究科)
[カバーデザイン]
白沢 正[しらさわ・ただし] 装丁家。
NDC:141.51 心理学 >> 普通心理学.心理各論 >> 思考.想像.創造性 >> 認知.認識.認知心理学
ワーキングメモリと日常 - 北大路書房 心理学を中心に教育・福祉・保育の専門図書を取り扱う出版社です
【目次】
シリーズ紹介 [ii]
はじめに [iii-v]
目次 [vi-x]
第 I 部 ワーキングメモリ:新しい知性 001
第1章 ワーキングメモリ:序論 002
1節 フィネアス・ゲージの事例 002
2節 ワーキングメモリの起源 003
3節 ワーキングメモリと前頭葉 005
4節 現代のフィネアス 006
5節 タッチダウンの瞬間 007
6節 ワーキングメモリの広がり 008
第2章 ワーキングメモリと知能:展望 013
1節 はじめに 013
2節 最新の研究 014
知能 014
知能テスト 018
ワーキングメモリ 022
ワーキングメモリ容量のテスト 026
コンプレックススパン課題
シンプルスパン課題
視覚的配列比較課題
Nバック課題
調整・変換課題
知能とワーキングメモリ容量との関連 031
心理測定法 034
3節 今後の方向性 035
第3章 ワーキングメモリの進化 036
1節 Baddeleyの中央実行系と実行機能 038
2節 ワーキングメモリと現代人の心性 040
3節 考古学的記録に表れるワーキングメモリとの促進:方法論的考察 041
4節 技術におけるワーキングメモリとその増大の証拠 044
罠と落とし穴
確実な武器
柄の作製
5節 食料採集と労働システムにおけるワーキングメモリとその増大の証拠 049
6節 情報処理におけるワーキングメモリとその増大の証拠 051
7節 結論と今後の方向性 055
第II部 生涯にわたるワーキングメモリ 059
第4章 発達におけるワーキングメモリ 060
1節 はじめに 060
2節 最新の研究 061
ワーキングメモリの容量 061
多すぎる情報を保持しようとする
注意散漫
同時に他のことを行う
知識
リハーサルの速度
注意の容量
干渉
教室でのワーキングメモリ 066
ワーキングメモリと学習 066
ワーキングメモリと不安 068
ワーキングメモリと自尊心 069
ワーキングメモリと行動 070
ワーキングメモリと学習障害 071
3節 今後の方向性 074
ワーキングメモリのテスト 074
ワーキングメモリのトレーニング 076
まとめ 077
第5章 ワーキングメモリの階層モデルと健康な高齢者のその変化 078
1節 はじめに 079
ワーキングメモリの加齢における歴史的な捉え方
ワーキングメモリの年齢差の推定に関するコホートの役割
2節 最新の研究 081
ワーキングメモリと他の認知能力との関係
ワーキングメモリと他の能力の相関変化
ワーキングメモリ:加齢の根底にある認知的基本要素?
ワーキングメモリの階層的モデル:利用可能性vs アクセス可能性の年齢差
階層的ワーキングメモリモデルの加齢の知見
ワーキングメモリ内の目標維持
訓練を通してワーキングメモリを拡張する:訓練と転移効果
認知的訓練
3節 今後の方向性 096
主観的記憶
補償
ワーキングメモリ,機能的能力,そして健康
第III部 ワーキングメモリと専門知識 101
第6章 熟達者のワーキングメモリ:伝統的なワーキングメモリ概念との質的な相違 102
1節 はじめに 102
2節 熟達者に関する研究 104
3節 最新の研究 105
Simon-Chaseの熟達者理論におけるパターン――行為メカニズムへの反論
熟達者のパフォーマンスにおけるワーキングメモリの必要性
符号化とLTMからの検索を基盤とする熟達者のワーキングメモリ理論
熟達者のワーキングメモリの領域固有的特徴と一般的特徴
一般的ワーキングメモリと一般的認知能力の個人差
専門領域における典型的パフォーマンスの記憶
LTWMのメカニズムを獲得するために必要な時間
LTWMの発達過程
4節 今後の方向性 123
第7章 ワーキングメモリ容量と音楽の技能 126
1節 はじめに 126
ワーキングメモリ容量と音楽の技能
2節 最新の研究 129
章の目的と構成 129
熟達者研究の対象としての音楽 129
獲得された特性の重要性 131
探求トレーニングと音楽の技能
探求トレーニングへの反論
基本的な能力の重要性 135
認知能力の構造
ワーキングメモリ容量:40年間の進歩
未解決の問題:構成概念妥当性と予測的妥当性
ワーキングメモリ容量と音楽の技能 140
訓練研究
3節 今後の方向性 143
第IV部 ワーキングメモリと身体 145
第8章 ワーキングメモリと食習慣 146
1節 はじめに 146
2節 最新の研究 147
ワーキングメモリの脳基質
欧米の食糧消費と肥満,記憶障害
欧米型の食事と肥満による記憶障害の基礎をなしているメカニズム
3節 今後の動向 158
欧米型の食事によって生じる記憶機能障害が意味すること
結論
第9章 断眠とパフォーマンス:ワーキングメモリの役割 160
1節 はじめに 160
なぜ断眠とワーキングメモリを研究するのか?
2節 最新の研究 161
認知に対する断眠の影響の選択性
課題パフォーマンスに対する断眠の影響の分離
睡眠不足によって生じるパフォーマンスの低下回避におけるワーキングメモリの役割
第10章 ワーキングメモリと嗜癖行動 170
1節 はじめに 170
意思決定におけるワーキングメモリの働き
2節 最近の研究 175
意思決定とワーキングメモリと嗜癖
嗜癖行動における,ワーキングメモリの低さと非典型的な意思決定の実証
嗜癖行動におけるワーキングメモリの神経イメージング研究
3節 今後の展望 187
嗜癖の高リスク者のワーキングメモリや意思決定を変える
4節 結論 189
第V部 ワーキングメモリと意思決定 191
第11章 ワーキングメモリと不安:個人差と発達の相互作用を探る 192
1節 不安に関する認知研究 194
2節 不安に関する最近のワーキングメモリ研究 197
理論の統合に向けて
機能的神経イメージングを用いた不安とワーキングメモリの相互作用の解明
不安の記憶とその発達過程
ワーキングメモリ容量の個人差と不安との関連性
3節 不安に関するワーキングメモリ研究の今後の方向性 208
学業パフォーマンスの支援に対する示唆
臨床的な治療方法に対する示唆
4節 結論 211
第12章 情動と認知的制御の統合 215
1節 情動反応の領域 216
数学(算数)不安 216
ステレオタイプ脅威 217
ハイプレッシャー状況 219
ワーキングメモリとハイプレッシャー状況下での情動の影響に関する個人差
不安に関する他の要因 222
2節 最新の研究 224
認知的メカニズム 224
言語反芻理論
情動制御理論
神経メカニズム 230
3節 結論と今後の方向性 234
第13章 ワーキングメモリと瞑想 236
1節 はじめに 236
2節 最新の研究 237
瞑想,注意,記憶
瞑想と注意
瞑想と記憶
瞑想に関する脳画像研究
3節 今後の方向性 246
4節 結論 247
第VI部 ワーキングメモリの将来:トレーニング 249
第14章 ワーキングメモリをトレーニングする 250
1節 はじめに 250
歴史的観点
2節 最新の研究 252
研究はどのように変化しているのか
3節 誰のために,なぜ,ワーキングメモリトレーニングを行うのか 256
メカニズムを調べる
第15章 ワーキングメモリトレーニング:神経イメージングからの洞察 259
1節 はじめに 259
神経イメージング研究からの洞察
2節 最新の研究 260
神経イメージングを指標として 260
構造的なの脳の変化
脳の活性 261
背景:脳の活性の増加と減少を解釈するCRUNCH【Compensation-Related Utilization of Neural Circuits Hypothesis】の枠組み
増加
減少
シフト
他の変化
3節 今後の方向性 269
新しい方向に導く神経イメージング 269
4節 結論 270
文献 [271-332]
人名索引 [333-335]
事項索引 [336-338]
編訳者あとがき [339-340]
訳者一覧 [341]
監訳者一覧 [342]
【関連記事】
・提唱者の著書
『ワーキングメモリ――思考と行為の心理学的基盤』(Alan Baddeley著 井関龍太, 齊藤智, 川﨑惠里子訳 誠信書房 2012//2007)
【メモランダム】
・原書の構成。日本語版では配列が部分的に変わっている(各章題の直前にある括弧付きの数字は、日本語版での章を示す)。
Part I: Working Memory: The Connected Intelligence.
T.P. Alloway
R.G. Alloway
(1) Working Memory: An Introduction.Andrew R. A. Conway
Brooke N. Macnamara
Pascale M.J. Engel de Abreu
(2) Working Memory and Intelligence: An Overview.
Fred L. Coolidge
Thomas Wynn
Karenleigh A. Overmann
(3) The Evolution of Working Memory.
Part II: Working Memory across the Lifespan.
T.P. Alloway, R.G. Alloway
(4) Working Memory in Development.Chandramallika Basak
Elizabeth M. Zelinski
(5) A Hierarchical Model of Working Memory and its Change in Healthy Older Adults.
Part III: Working Memory and Expertise.
K. Anders Ericsson
Jerad H. Moxley
(6) Working Memory that Mediates Experts’ Performance: Why it is Qualitatively Different from Traditional Working Memory.David Z. Hambrick
E.J. Meinz (再)
Working Memory Capacity and Musical Skill.
Part IV: Working Memory and the Body and Mind.
Scott E. Kanoski
(8) Working Memory and Diet.Paul Whitney
Peter J. Rosen
(9) Sleep Deprivation and Performance: The Role of Working Memory.Laura Visu-Petra
Lavinia Cheie
Andrei C. Miu
(11) Working Memory and Anxiety: Exploring the Interplay of Individual Differences across Development.Aleezé S. Moss
Daniel A. Monti
Andrew Newberg
(13) Working Memory and Mindfulness.
Part V: Working Memory and Decision Making.
Andrew Mattarella-Micke
Sian L. Beilock
(12) The Integration of Emotion and Cognitive Control.Bonnie J. Nagel
Megan M. Herting
Anita Cservenka
(10) Working Memory and Addictive Behavior.
Part VI: The Future of Working Memory: Training.
Susan M. Jaeggi
Martin Buschkuehl
(14) Training Working Memory.Cindy Lustig
Patricia A. Reuter-Lorenz
(15) Training Working Memory: Insights from Neuroimaging.