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『増補 学校と工場――二十世紀日本の人的資源』(猪木武徳 ちくま学芸文庫 2016//1996)

著者:猪木武徳[いのき・たけのり]

【目次】
はじめに [003-012]
 取り上げた問題
 労働経済学の視点
 人材の育成は長期的な問題
目次 [013-019]

第1章 江戸の深さ、明治の新しさ 021
1 藩校・寺子屋から「学校」へ 023
 藩士の教育・選抜システム
 読み書き算盤
 郷学と私塾
 家訓と商家の現場教育
 小学校の誕生
 「教育令」から「諸学校令」へ
2 外国の知識・技能の移入 047
 お雇い外国人
 日本人の弟子たち
 法律顧問
 エンジニア教育
 近代科学と学術
 音楽
 美術・工芸
 留学
 人が動くことによる技術移転の重要性

第2章 工業化と労働力 073
1 産業教育と労働の現場 076
 実業学校
 職人を訓練
 軍工廠の役割
 軍工廠の養成工
2 「女工哀史」と労働争議 088
 綿糸紡績
 「下層社会」のありさ
 女工と企業内教育
 労働組合の誕生
 激化した争議
3 勤続年数と技能 113
 労働移動の実態と弊害
4 研究開発と技術者たち 120
 原敬大学令
 大卒者の就職難
 科学技術の研究開発
 シンクタンク

第3章 軍隊と産業 133
1 陸海軍の教育と選抜 136
 陸軍幼年学校と陸士・陸大
 海軍兵学校海軍大学校
 軍人の出身家庭
 将校の級区分と進級
 軍隊の進級制度の特徴
2 軍事技術と民間企業 153
 「ゼロ戦」から新幹線へ
 人的資源への戦争の影響
 戦時期の賃金制度
 労働力移動と「接触効果」
 職業軍人の戦後

第4章 戦後の学校 171
1 占領と教育改革 174
 GHQの教育改革指令
 教育勅語から教育基本法
 旧制高校が姿を消す
 女子教育の拡充
2 人的資本理論の妥当性 187
 進学率の驚異的な上昇
 教育は投資であり、消費でもある
 大学教育の収益率
 在学によって失う収入
3 現実の動き 198
 選抜装置という見方
 学校教育の価値
 教育はどの段階で生産性の上昇に効果を持つか
 高等教育における職業教育

第5章 工場内の人材育成 215
1 職場でのブルーカラーの教育訓練 217
 労働と生産性の関係
 教育・訓練の形
 OJTが中心
2 0JTはなぜ有効か 235
 「生きた知識」を伝える
 小コストで技能を高める
 民主的な人材選抜方法
3 発展途上国の経験が示すこと 244
4 日本の高度成長期に起こったこと 247
 不確実性、変化、異常への対応
 資本設備の高度化
 間接部門の成長・拡大
5 「日本的雇用慣行」は日本独自か 256
 長期勤続と年功賃金
 大企業における長期雇用
 雇用慣行を長期的に見れば

第6章 高学歴化したホワイトカラー 271
1 戦前と戦後のホワイトカラー 274
 戦後の傾向
 大企業、大都市で圧倒的に多い
 トップ・マネージャー層の特徴
2 ホワイトカラーと「日本的雇用慣行」 284
 能力主義と評価システム
3 報酬の形態 289
 「年俸制」の三つのタイプ
 年俸制の実態
 日本生産性本部の調査
 労務行政研究所のアンケート
4 日本と米国の事情 298
 日本
 米国
 部門格差の問題
 日本と米国のホワイトカラー
5 ホワイトカラー・モデルを考える 310
 技能測定の難しさ
 リスクと責任

第7章 官吏から公務員へ 315
1 官吏の任用 318
 情実から試験へ――「ペンドルトン法」
 天皇の官吏
 戦後システムとキャリア
2 地方公務員の人事システム――東京都の場合 324
 任用制度の特徴
 現代の科挙
 (1)主任職選考
 (2)管理職選考
 競争原理の適正
3 「天下り」をめぐって 336
 「天下り先」の三類型
 特殊法人への「天下り
 「天下り」批判論
 「天下り」に見られる合理性――ひとつの仮説
 特殊法人における勤続年数
 公務員の量的問題
 専門家集団としての公務員
 部門間の人材の配分
 中央から地方への人材の動き

第8章 移民と外国人 371
1 海外移民と日米摩擦 372
 日露戦争後の排日運動
 南米移住と満蒙開拓
 日系人強制収容所
2 終戦からの半世紀 386
 抑留・引揚げ
 米国のアジア人パワー
 九〇年代日本の外国人労働者問題

おわりに [397-400]

初版あとがき(一九九六年三月 猪木武徳) [401-402]
増補改訂(文庫)版へのあとがき(二〇一六年弥生 筆者しるす) [403-406]
参考文献 [i-xx]