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『思想としての仏教入門』(末木文美士 トランスビュー 2006//1997)

著者:末木 文美士[すえき・ふみひこ] (1949-) 仏教学。日本思想史・宗教史。
装幀:高麗 隆彦[こま・たかひこ] (1947-) 装幀家、エディトリアルデザイナー。
NDC:181 仏教教理.仏教哲学


http://www.transview.co.jp/books/490151041X/top.htm



【目次】
はじめに  [i-iii]
目次 [v-xi]


1 いまなぜ仏教か
1 多様な仏教 003
  三つの大きな流れ
  東アジア仏教の多様性
  共通了解はあるか
2 さまざまな視座 009
  思想の視点から
  統一理念の終わり
3 方法としての仏教 011
  伝統批判の意味
  外来思想としての仏教
  常識の解体


2 歴史的概観 
1 インド 015
  ブッダの生涯
  教団の分裂
  大乗仏教の展開
  インドでの滅亡とチベットへの伝来
2 中国 021
  経典の翻訳
  隋・唐時代の発展
  浄土教と禅
  朝鮮の仏教
3 日本 026
  伝来と展開
  実践思想としての鎌倉仏教


3 テキストの森 
1 仏典の言語 029
  なぜ多様化したか
2 仏典の成立 030
  三蔵成立の経緯
  大乗経典の系統
3 訳経 034
  漢訳の三つの時期
  漢訳仏典の特徴
  チベットと日本の場合
4 仏典の整理 038
  整理と体系化
  大蔵経の編纂


4 解釈のパラダイム
1 教相判釈 041
  矛盾をどう解消するか
  天台智顗の教判
  華厳宗と禅の場合
2 総合か選択か 046
  空海の総合性
  最澄の二者択一
  専修という方向
3 大乗非仏説論 050
  今日の方法の先取り
  学問対信仰


5 苦悩としての存在 
1 ブッダの出現 053
  ウパニシャッドと異端の自由思想家
2 苦・無常・無我 055
  四苦と無常
  不変の実体はない
  ドグマとしての無我説の問題
3 縁起 060
  十二縁起の考え方
  輪廻は含まれるか
4 涅槃 063
  涅槃とはどのような状態か
  理想の境地の曖昧さ
5 四諦 065
  迷いと悟りの四つの真理


6 言語と存在 
1 存在の分析 066
  アビダルマ仏教の形成
  時間の連続性をどう説明するか
2 ナーガールジュナの論法 069
  『中論』の過激な論法
  無自性の立場と実践主義
  ニ諦説をめぐる議論
3 言語と存在の議論 074
  言語と体験
  禅の言葉
  二元論を崩す意味


7 象徴としての世界
1 神話的世界 079
  大乗経典の神話的言語
  ブッダの神話化
  多数のブッダと三昧体験
2 密教の世界 083
  金剛乗の立場
  チベット密教のシンボル言語
3 密教の体系 086
  『即身成仏義』の体系
  曼荼羅の宇宙観
  三密と密教の意義


8 心の深層 
1 三界唯心 093
  出発点としての『華厳経
  心を見る二つの方向
2 唯識説 096
  ヨーガから生まれる
  認識なくして実在なし
  アーラヤ識とマナ識
  悟りへの道
3 天台の止観 100
  『摩訶止観』の体系
  一念三千の理論
  悟りの実現


9 他者と関わる
1 菩薩の精神 105
  ストゥーパ崇拝と在家信者
  平川彰説の検討
  「死せるブッダ」から「生けるブッダ」へ
  菩薩における利他の精神
2 『法華経』の場合 110
  迹門〔しゃくもん〕と本門
  『法華経』成立の三段階
  第一類の読み解き
  第二類の実践思想
3 『法華経』の展開 116
  日本での圧倒的信仰
  日蓮による革新


10 コミュニティの形成
1 在家と出家 119
  原始仏教以来の教団組織
  守るべき戒律
2 出家者の教団 121
  サンガの構成
  入門儀礼
  サンガの生活
3 大乗仏教と戒律 125
  部派の戒律
  梵網戒と『四分律
  国家仏教の時代
  最澄の真俗一貫の主張
  薄れる戒律の意味


11 超脱の道
1 禅と三昧 132
  禅定の修行
  般舟三昧〔はんじゅ ざんまい〕
2 修行の段階と即の概念 134
  悟りの段階
  現世における悟り
  即と不二〔ふに〕の危険性
3 頓悟と即身成仏 138
  南宗禅の考え方
  ラサの宗論
  漸悟と頓悟の違い
  即身成仏の発想
  成仏の思想と葬式仏教


12 来世と救済
1 世界の構造 145
  地獄・餓鬼・畜生
  修羅・人・天
  仏国土の構造
2 阿弥陀仏と極楽世界 148
  さまざまな浄土
  阿弥陀誓願
  称名〔しょうみょう〕念仏の起源
3 浄土教の展開 152
  観想念仏と心の中の浄土
  悪人往生と絵解き
  法然親鸞
  阿弥陀という他者


13 楽観論の陥穽
1 仏身論の展開 158
  法身〔ほっしん〕とは
  真如のとらえかた
  三身〔さんじん〕説への展開
2 如来蔵と仏性 161
  だれでもブッダになれる
  東アジアの現実主義
  『起信論』の体系
3 日本における展開 166
  現実肯定の思想
  本覚思想の問題
  仏性論の見方


14 差別と平等 
1 仏教の平等観 171
  ラディカルな階級批判
  アンベードカルの仏教復興
2 業と輪廻 174
  差別の思想
  仏教の「業‐輪廻」説
  中国における神滅不滅論争
  業‐輪廻説をどう見るか
3 一乗と三乗 180
  最澄と徳一〔とくいつ〕の論争
  『法華経』における差別と平等
  仏教の女性観


15 思想史の中の仏教 
1 思想史の中の仏教 185
  インドと中国における過渡期の思想
  日本の独自性
2 インドの場合 187
  シャンカラの不二一元論
  なぜ過渡期の思想なのか
3 中国の場合 190
  仏教と道教
  朱子学陽明学への影響
4 日本の場合 193
  受容から神仏習合
  神道の優越
  保持された影響力

進んで仏教を学ぶ人のために 197
  何を学ぶか
  どこで学ぶか
  何を読むか
  いかに学ぶか


あとがき(二〇〇六年四月 著者) [205-206]
事項索引 [XII-XV]
書名解説索引 [VII-XI]
人名解説索引 [I-VI]





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『日本仏教史――思想史としてのアプローチ』(末木文美士 新潮文庫 1996//1992//1988)
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