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『聖書男――現代NYで 「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記』(A. J. Jacobs[著] 阪田由美子[訳] CCCメディアハウス 2011//2007)

原題:The Year of Living Biblically: One Man’s Humble Quest to Follow the Bible as Literally as Possible
著者:Arnold Stephen Jacobs Jr. (1968-) ジャーナリスト、著述家。
訳者:阪田 由美子[さかた・ゆみこ](1958-) 翻訳家。
出版社:阪急コミュニケーションズ
備考:書名(『聖書男』)には〔バイブルマン〕というルビが振ってある。
NDC:193 キリスト教 >> 聖書

 聖書の本当の意味を探し求めるため、可能なかぎり聖書の言葉どおりに1年間暮らしてみた「不可知論者」の日記。モーセ十戒のような有名な戒律だけでなく、
 「ひげをそってはならない」
 「混紡の服を着てはならない」
 「月の初めには角笛を吹きなさい」
 「罪人には石を投げよ」
 「生理中の女性に触れてはならない」
といった不可解な戒律や現代にはそぐわない教えをなんとか実行していく。
 ひげをのばし、全身白の衣服を身にまとい、杖をもって街を行く“いちおうユダヤ人”のおかしくも真摯な387日。


聖書男(バイブルマン) | CCCメディアハウス - 書籍


【目次】
献辞 [001]
日本版への序文(二〇一一年八月 A・J・ジェイコブズ) [002-003]
写真 [004]
目次 [005-020]
はじめに [021-030]
準備 [033-045]


第1月 九月 047
  初日 プロジェクトを実行に移す
  第2日 産んで増やすI
  第2日の続き 祈るI
  第5日 混紡の服の着用を避ける
  第6日 欲しがらないようにする
  第7日 計画を見なおす
  第11日 アーミッシュの村を訪ねる
  第13日 宗教顧問から助言を受ける
  第14日 十分の一の献げ物をするI
  第23日 子どもに鞭を打つ
  第30日 聖書の世界に生きる自分をヤコブ命名する


第2月 十月 097
  第31日、朝 イスラエル行きを計画する
  第31日、午後 角笛を吹く
  第34日 生理中の妻との接触を避ける
  第36日 祈るII
  第37日 うそをつかないようにするI
  第40日 創造博物館を訪ねる
  第42日 借金を帳消しにする
  第44日 聖書解釈の歴史をひもとく
  第44日、午後 苦しむ人にワインを差し出す
  第45日 安息日を守るI
  第46日 エホバの証人を家に招く
  第47日 小屋を建てる
  第50日 怒りをこらえる~スープキッチンでボランティアをする I
  第55日 ハシディムのダンスパーティに参加する
  第61日 預言書を読みなおす


第3月 十一月
  第62日 石打ちの刑を執行する
  第64日 祈るIII
  第67日 神を知らぬ者と対峙する
  第70日 ひとの悪口をいわないようにするI
  第72日 元おじの自伝を読む
  第75日 像をつくらないようにする
  第77日 創造論について再考する
  第78日 ひとの自由意志を尊重するI
  第80日 最も解せないきまりを挙げる
  第82日 盗まないようにするI
  第84日 隣人を愛するI
  第87日 産んで増やすII
  第91日 敬虔な愚か者になる


第4月 十二月
  第93日 ホリデーシーズンをやり過ごす
  第95日 いかなるときも純白の衣を着る
  第97日 安息日を守るII
  第101日 眠れない夜を過ごす
  第103日 祈るIV
  第105日 性欲と闘うI
  第107日 性欲と闘うII
  第109日 性欲と闘うIII
  第110日 一夫多妻制について調べる
  第111日 盗まないようにするII
  第114日 渇いている人に水を差し出す
  第114日の続き 信仰生活について指導を受ける
  第117日 親の因果が子に報いる
  第120日 わけありの子が大物になる
  第122日 聖書の儀式が身についてくる


第5月 一月
  第124日 ひとのいうことにいちいち反応しないようにする
  第126日 神について子どもにどう教えるか悩む
  第127日 元おじとコンタクトをとる
  第128日 戸口の柱に神の言葉を書き記す
  第131日 ひとの悪口をいわないようにするII
  第132日 産んで増やすIII
  第133日 供犠をする
  第135日 落ち穂を残す
  第138日 十弦の琴を奏でる
  第140日 食物規定を守る
  第140日の続き 虫を食べる
  第142日 老人の前で起立する
  第143日 背筋を伸ばして歩く
  第148日 隣人がなくしたものを見つけて返す
  第153日 身体状況を点検する
  第154日 神意をはかる


第6月 二月
  第155日 母鳥を巣から追い払い、卵をとる
  第161日 息子を失ったダビデの心情を察する
  第168日 赤毛の牛を捜し求める
  第169日 一歩後退する
  第177日 隣人を愛するII
  第179日 うそをつかないようにするII
  第180日 祈祷ひもを巻く
  第181日 聖書の著者について考える
  第181日、午後 心境に変化が表われる


第7月 三月
  第184日 ウィンクを禁止する
  第187日 産んで増やすIV
  第191日 祈るV
  第196日 聖地巡礼の旅に出発する
  第197日 エルサレムに到着する
  第198日 ネゲブ砂漠へ向かう
  第198日、夕方 旧市街で孤独に苛まれる
  第201日 果実を十分の一取り分ける
  第202日 サマリア人を訪ねる
  第204日 祈るVI
  第205日 元おじと会う


第8月 四月
  第215日 『十戒』を観る
  第219日 喜捨をする
  第222日 妻が不正確なはかりを使う
  第223日 ワインを楽しむ
  第229日 過越祭を祝う
  第230日 「神の思し召しなら」という
  第232日 双子が争う
  第233日 ひとと握手しないようにする
  第234日 父母を敬う
  第236日 隣人を愛するIII
  第237日 奴隷候補が現われる
  第237日、午後 祈るVII
  第238日 信仰心が刻々と変化する
  第239日 思いやりのある人間になる
  第240日 掟を守ることに喜びを覚える


第9月 五月
  第243日 新約聖書の掟に取り組む
  第247日 ファンダメンタリストメガチャーチを訪れる
  第256日 ゲイの聖書研究会に参加する
  第263日 祈るVIII
  第264日 レッドレタークリスチャンと話をする
  第268日 十分の一の献げ物をするII
  第270日 悪を記録しないようにする
  第271日 何者かの視線を感じる
  第272日 奇跡について考える
  第273日 親を打った子に罰を与える


第10月 六月
  第277日 神の名や罵り言葉を発しないようにする
  第279日 地上の法規を遵守する
  第286日 性欲と闘うIV
  第287日 字義解釈について考える
  第290日 うそをつかないようにするIII
  第292日 極右のキリスト教思想を知る
  第297日 蛇使いの教会を訪ねる


第11月 七月 545
  第306日 スープキッチンでボランティアをするII
  第309日 原始のライフスタイルを試してみる
  第314日 幹細胞と人工妊娠中絶について考える
  第324日 ひとの不幸を笑えなくなる
  第332日 ひとの自由意志を尊重するII


第12月 八月(と九月前半) 565
  第336日 身寄りのないやもめを大事にする
  第359日 双子が誕生する
  第361日 双子の世話に追われる
  第363日 うそをつかないようにするIV
  第366日 赤ん坊に割礼を施す
  第372日 隣人を愛するIV
  第374日 めいのバットミツバを祝う
  第378日 一年を総括する
  第381日 ひげをそる
  第387日 奪ったものを返す


原註 [599-614]
謝辞 [615-617]
図 [618-619]
   I:アメリカ合衆国の宗教
  II:ユダヤ教主要各派
  III:キリスト教主要各派
  IV:福音派、主流派プロテスタント、黒人教会内の各派の構成
訳者あとがき(二〇一一年八月 阪田由美子) [621-624]
参考文献 [625-629]