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『獄中で酔う――逮捕という非日常がもたらす意識変容と愉快な留置場生活』(青井硝子 彩図社 2022)

著者:青井 硝子[あおい・がらす](1986-) 作家。※筆名。
カバーイラスト&デザイン:キメねこ 漫画家。
責任編集:草下シンヤ[くさか・しんや](1978-) 編集者、作家。『実録ドラッグ・リポート』他。
NDC:317.7 政治 >> 行政 >> 警察・公安


書籍情報 彩図社


【目次】
序文 探し物は何ですか [002-006]
目次 [007-013]


読み飛ばしてもいい用語解説 [014-017]
  酔い
  カテコール
  オピオイド
  インドール


第1章 愉快な獄中生活 019
勾留初日の酔い
葛藤酔い (弁護士接見)
初取り調べ酔い
溜まり酔い
フェアリー酔い
酒酔い
悪人酔い
筋トレ酔い
性的酔い

COLUMN① ヤクチューが考える、長期勾留をむしろ社会に役立てる方法 073


第2章 獄中で狂う 083
DMT酔い(深度:浅)
麻酔酔い
DMT酔い(深度:深)


COLUMN② 留置120日サバイバルの知恵
  歯の健康を守ろう
  皮膚の健康を守ろう
  ケツの穴を守ろう


第3章 誰もが何かに酔っている 115
ストレスによるコルチゾール酔い 彼女編
留置場勤務の人々
ネアンさん
スペさん
副主任官さんと、ボさん
ボールペンのインク酔い

COLUMN③ 結局ぼくたちは何に酔っているの? 


第4章 シャバで酔う 157
保釈酔い
アヤワスカとは、DMTとは何か
・で、結局のところアヤワスカって何なの?
・今までの経緯 
アヤワスカセレモニーとお茶会の違い
・お茶会の埋まらざる欠点
・エンティティ遭遇
・内因性DMTの効果効用
・危険性
・まとめ


第5章 裁判で酔う〜そしてこれからのこと〜 187

公判酔い 〜検事と弁護人の大バトルin公判廷〜 188
  ・第一回公判
  ・第二回公判
  ・第三回公判
  ・第四回公判


闘争酔い 闘うときの酔い方一覧と、社会全体の酔いについて 198
  ・ルート0 闘争をしない
  ・ルート1 オピオイド酔い闘争
  ・ルート2 カテコール酔い闘争
  ・ルート3 インドール酔い闘争 楽しい編
  ・ルート0' インドール酔い 悟り編 
  その教え、歪んでない?


支えてくれた先達の方々 212
ビールの酔いと母のこと 216
保釈、その後 223


あとがき(二〇二二年一月十二日 青井硝子) [231-238]






【関連記事】 

・前著。まだ発禁本ではないが、免疫のない青年を惑わしそうな本ではある。
『雑草で酔う――人よりストレスたまりがちな僕が研究した究極のストレス解消法』(青井硝子 彩図社 2019) - contents memorandum はてな


・獄中記は沢山あるので、Amazonか、suggestされた一冊だけ置く。


・「咎なくして逮捕・起訴されたる物語」の先達として。
Winny 天才プログラマー金子勇との7年半 | インプレス NextPublishing






【メモランダム】

・私の感想。
 あらゆることに「酔い」(※著者独自の用法)を見出す、精神世界のヴェールに包まれた手記。
 裁判の記録でもあり、著者なりの啓蒙活動の書でもあるが、ときおりそのテーマから一転して、スピリチュアル世界についての記述が当然のように展開するので面食らう。
 一貫したストーリーがあるため、前著に比べるとはるかに読みやすくなっている。