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『技術史から学ぶ情報学』(小山田了三, 小山田隆信 東京電機大学出版局 2007)

著者:小山田 了三[おやまだ・りょうぞう] (1932-2009)
著者:小山田 隆信 [おやまだ・たかのぶ] (1966-)
装丁:高橋 壮一[たかはし・そういち]
NDC:007 情報科学


技術史から学ぶ情報学 - 東京電機大学出版局 科学技術と教育を出版からサポートする


【目次】
はじめに(2007年6月 著者記す) [iii-iv]
目次 [v-ix]


第1章 情報と生活
  1.1 生活の中の情報 001
      情報の誕生
      増えていく情報
  1.2 情報の伝達と記録――コンピュータ普及以前 004
      スピード化される情報伝達
      電信・電話の発明
  1.3 文字の発明と情報の記録 007
    1.3.1 情報の記録と文字
      わが国の古代の記録
    1.3.2 印刷
  1.4 情報の収集と蓄積 011
    1.4.1 情報の収集
    1.4.2 情報の加工
  1.5 情報の処理 013
  1.6 情報社会の問題点 014
  1.7 情報科学の範囲 015


第2章 情報とその基礎
  2.1 情報の定義 018
  2.2 情報の価値と性質 020
    2.2.1 情報の価値
    2.2.2 情報の性質
      価値ある情報の条件
  2.3 情報の量と表し方 024
    2.3.1 情報の数値化
    2.3.2 ビットと2進法
  2.4 情報の量とその大容量化 028
    2.4.1 情報の量とその増え方
  2.5 情報量の数学的表示法 031
    2.5.1 急激に増加する量の表示
      対数の知識
      情報量の単位
    2.5.2 文字数による情報量の増加
      対数による便利さ
    2.5.3 情報量を対数表示する意味
      対数をとることの意味
  2.6 情報量と確率 039
      確率
  2.7 確率と大数の法則 041
      独立事象の確率
      排他的事象の確率
      大数の法則
      確率の感覚を応用した考え方
      前の影響を受ける確率――マルコフ過程とエルゴード過程
      遷移確率
      大数の法則とエルゴード過程
  2.8 情報量のエントロピー 050
      エントロピーの定義
      エントロピーの性質


第3章 情報の伝達とその歴史
  3.1 情報源としての情報メディア――情報の記録 056
    3.1.1 情報源としての情報メディア
    3.1.2 現代の情報伝達
  3.2 文字情報メディア――インターネット以前 061
    3.2.1 記録の役割
      記録の小史
      記録の本質的役割
    3.2.2 文字による情報の濃淡
      1次資料と2次資料
  3.3 伝達の経路 065
    3.3.1 伝達の経路
      人体内の情報伝達
      情報理論からの伝達過程の検討
    3.3.2 伝達手段の整備
    3.3.3 情報伝達経路のネットワーク化
    3.3.4 ネットワークの利用例
  3.4 伝達の理論的取り扱い 075
    3.4.1 伝達の問題点
    3.4.2 符号化
  3.5 情報伝達の歴史 076
    3.5.1 伝達方法の発達
      言葉の発生
      文字の発明
      より早い伝達
    3.5.2 わが国の情報伝達の歴史
      古代
      古墳時代
      奈良時代の印刷
      中世
      武士たちの情報伝達
      江戸時代の情報伝達
      明治時代


第4章 情報機器メディアと情報メディア
  4.1 情報伝達用機器 092
    4.1.1 伝達メディアの進歩
    4.1.2 伝達機器の発明小史と伝達距離の遠隔化
      わが国のファクシミリ小史

  4.2 コンピュータの出現 097
    4.2.1 コンピュータ小史
      算盤
      計算機の歴史
      バベジの計算機
      電気的機能による計算機
      エニアック
    4.2.2 コンピュータの種類と仕事
    4.2.3 パソコンの出現
      機器による情報の蓄積法
      情報機器
        情報記録媒体
        情報入力機器
      パソコンの機能とその利用
      パソコンの応用

  4.3 インターネット普及までの情報機器の開発の歩み 114
    4.3.1 以前の情報機器
    4.3.2 新しい情報メディア(通信機器)の発展
    4.3.3 未来型情報機器


第5章 情報の収集と加工
  5.1 情報の収集 124
    5.1.1 情報の収集
      価値ある情報の条件
    5.1.2 情報収集の例とその利用
    5.1.3 情報収集上の注意
    5.1.4 情報記録の手段――記録用機器とその特徴
  5.2 情報の加工 132
    5.2.1 加工の内容と意味
      加工の本質的意義
    5.2.2 収集した情報の分析
      分析の手順
      主題分析
      文章表現のためのカテゴリー
  5.3 情報の加工 139
    5.3.1 図書の分類
    5.3.2 情報の圧縮
      圧縮された情報の表示,キーワード
    5.3.3 一般的な分類法
  5.4 加工による情報の種類 145
    5.4.1 1次資料,2次資料,3次資料
      1次資料
      2次資料
      3次資料
    5.4.2 利用者から見た各種資料


第6章 情報の蓄積とデータベース
  6.1 情報のまとめ方 151

  6.2 データベース 153
    6.2.1 データベースとその用途
    6.2.2 データベースとコンピュータ
    6.2.3 データベースの構成と機能
    6.2.4 データベースの必要性
    6.2.5 データベースの設計(構造)

  6.3 データベースの利用 161
    6.3.1 データベースの作成とその利用例
      図書館でのデータベースの作成例
      卸問屋でのデータベースの作成例
      商店でのデータベースの利用例
    6.3.2 データベースを用いた情報の分析
    6.3.3 データベースの一般的利用
    6.3.4 データベースの応用――利用者が無意識にデータベースを利用する例
    6.3.5 データベースシステム運用上の注意


第7章 情報の検索と管理
  7.1 人手による検索・紙媒体情報の検索 169
    7.1.1 探したい情報が明確である場合
    7.1.2 探したい情報が明確でない場合
  7.2 コンピュータ技術を使った検索 171
  7.3 インターネットによる検索① 172
  7.4 インターネットによる検索②――サーチエンジン 173
  7.5 文献検索とインターネット検索の長所と短所 175

  7.6 機器による検索 176
      メニュー選択方式とキーワード入力方式
    7.6.1 コンピュータによる検索例
      郵便自動区分機
      図書の検索

  7.7 オンラインシステムによる検索 181
  7.8 情報管理 185
      情報管理の必要性
    7.8.1 情報管理と機器
      機器利用の利点
    7.8.2 オンラインシステムを利用した高度な管理
      管理への機器のより本質的な利用
    7.8.3 情報管理の本質的概念と問題点
      情報流出が生む2次的な問題


第8章 高度情報化社会の諸問題
  8.1 神話としての情報社会 196
  8.2 情報化から学んだもの 198
    8.2.1 情報と実像
    8.2.2 情報の価値の問題
  8.3 情報化によって失われたもの 201
    8.3.1 洞察力
    8.3.2 情報から生ずる問題
    8.3.3 機器の利用とその問題点
      機器の若者への影響
      コミュニケーションの欠落
  8.4 マスコミの報道と公正な情報の条件 207
      公正な情報の条件


索引 [211-214]





【メモランダム】
・章題・節題について。
 本書の5.2節と5.3節がともに「情報の加工」というタイトルになっている。これはかなり珍しい。
 節を分ける十分な理由がなければ、統合するほうが自然だ。節を分ける十分な理由がある場合は、「情報の加工(1)」などのように番号で分ける工夫を加えるのが通例だ。




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