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『日本人のための宗教原論――あなたを宗教はどう助けてくれるのか』(小室直樹 徳間書店 2000)

著者:小室 直樹[こむろ・なおき](1932-2000)
NDC:160 宗教


日本人のための宗教原論 - 徳間書店


【目次】
はじめに(平成一二年(西暦二〇〇〇年)六月 小室直樹) [002-005]
目次 [006-012]


第1章 宗教は恐ろしいものと知れ 013
宗教知らずは身を滅ぼす
オウムが仏教でない理由
宗教、このうえもなく恐ろしいもの
宗教という言葉
宗教とは何か


第2章 宗教のアウトラインを知る 029
宗教の分類
啓典宗教の本質
個人救済か集団救済か
宗教はなぜ必要か
最後の審判
釈迦やキリストは復活するか
仏教の奇蹟
奇蹟と信仰
天国と地獄はどの宗教にも付き物か?
仏教にもいわゆる地獄・極楽はない
宗教を理解するキーポイントはイスラム


第3章 神の命令のみに生きる【キリスト教】 071
日本でのキリスト教理解
願えば必ず叶えられる
信仰の原点はアブラハムにあり
唯一神の誕生
理解し難い贖罪論
苦難の僕
原罪とは何か
原罪に対する認識は東西キリスト教で大違い
キリスト教不感症を乗り越えよ
煉獄に見るキリスト教諸宗派の比較
天国の真実
キリスト教と仏教とは正反対
難解なる予定説
キリスト教は人間の意志を認めない
予定説と日本人
神義論
規範なきキリスト教
救済の条件
キリスト教歪曲の過程
キリスト教はこうして曲がっていった
キリスト教の堕落と、仏教の堕落は正反対
エスは神であり、人である
預言者の苦難
プロテスタント運動は原点回帰だった
ファンダメンタリストとは
ファンダメンタリストキリスト教にのみ存在する
近代国際法キリスト教より生まれた
キリスト教と近代
労働と信仰


第4章 【仏教】は近代科学の先駆けだった 197
仏教とはどんな宗教か
仏教は唯物論
仏教は魂を否定する
豊饒の海』の真意
唯識入門
救済の構造
輪廻転生の真実
古代インド宗教の影響
なぜ「空」は理解しにくいか
「空」と「無」はどう違うか
庵を結ぶ
唯識ファンダメンタリズム
日本で「空」はどう受け入れられたか
ミリンダ王の問い
仏教の実在論
因縁とは直接、間接の原因である
単純因果ではないナーガールジュナの「中論」
最新科学に至り、科学は仏教に追いついた
ヴェーバーケインズ理論と「空」


第5章 【イスラム教】は絶好の宗教の手本 279
イスラムの真髄はひたすら『コーラン』にあり
イスラムの何を信じるのか
イスラム規範の数々
コーラン』の読み方の極意
イスラム法源
信仰があればわかる
ユダヤ、キリスト、イスラム、それぞれの失楽園
イスラムが認めないキリスト教教義
感情豊かな現実的宗教
イスラム教の天国と地獄
聖戦の犠牲者
生きている神
イスラム教と他宗教
資本主義になぜ遅れをとったか


第6章 日本に遺された【儒教】の負の遺産 329
儒教のキーワード
ヨーロッパに絶賛された科挙
腐敗する官僚制
官僚制の害をどう抑えるか
日本に遣された爪跡
科挙の転機


第7章 日本人と宗教 349
日本という宗教無法地帯
日本人とユダヤ人
日本の仏教が生き残ったわけ
仏教と日本人
宗教から政治へ移行した檀家制度
日本仏教に宗教性なし
無規範の弊害、規範の弊害
日本に宗教戦争はなかった
日本の天皇信仰はキリスト教だった
戦後日本の共同体の変遷は天皇信仰の崩壊
カルト教団マルキシズム
インチキ宗教の見分け方
精神世界という宗教
カルトとカリスマ
アノミーの恐怖