contents memorandum はてな

目次とメモを置いとく場

『精神論ぬきの保守主義』(仲正昌樹 新潮選書 2014)

著者:仲正 昌樹[なかまさ・まさき] (1963-) 政治思想史、社会思想史、社会哲学。
NDC:311.4 保守主義


仲正昌樹 『精神論ぬきの保守主義』 | 新潮社


【目次】
目次 [003-006]
はじめに [009-014]


第一章 ヒューム――慣習から生まれる正義 015
  思想史の中のヒューム
  理性と慣習
  情念と慣習
  正義と所有
  「統治」の起源
  「忠誠」と「抵抗」
  スコットランド啓蒙主義におけるヒューム


第二章 バーク――相続と偏見による安定 043
  バークの立ち位置
  「革命」評価の問題
  統治者の選択をめぐる問題
  相続財産としての自由
  制度と権利
  国教会制度の意義
  偏見と実践
  慣習による国際秩序


第三章 トクヴィル――民主主義の抑制装置 075
  ポスト革命の自由主義トクヴィル
  アメリカの民主主義
  多数派の圧制
  多数派の圧制を緩和するもの
  法律と習俗
  民主的専制
  旧体制のフランス
  「自由」を破壊した思想


第四章 バジョット――無駄な制度の効用 107
  一九世紀半ばの英国
  イギリスの憲法
  国王の地位
  貴族院の可能性
  庶民院のあるべき形
  進化と政治
  討論の時代


第五章 シュミット――「法」と「独裁」 141
  危機の時代の思想家
  「秩序」と「独裁」
  大統領の独裁と「例外状態」
  「民主主義」の本質
  「具体的秩序」の構想
  「大地のノモス」


第六章 ハイエク――自生的秩序の思想 175
  経済学から政治哲学へ
  「隷属への道」からの離脱
  メタ・ルールとしての「憲法
  「進化」と「ルール」
  カタラクシーと抽象的ルール
  テシスとノモス


終章 日本は何を保守するのか 211
  英米、ドイツ、日本
  「細部」に見られる慣習の力
  「大学の自治
  憲法と日本社会
  九条と例外状態
  何を保守するのか


あとがき(二〇一三年十月八日 金沢大学角間キャンパスにて 仲正昌樹) [237-239]