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『「おいしさ」の科学――素材の秘密・味わいを生み出す技術』(佐藤成美 講談社ブルーバックス 2018)

著者:佐藤 成美[さとう・なるみ] 科学ライター。
カバー装幀:芦澤泰偉・児崎雅淑
カバー写真:“Vertumnus, porträttet av Rudolf II” [『ウェルトゥムヌスに扮するルドルフ2世』Giuseppe Arcimboldo作、1590年頃。]
NDC:498.53 食品化学


『「おいしさ」の科学 素材の秘密・味わいを生み出す技術』(佐藤 成美):ブルーバックス|講談社BOOK倶楽部


【目次】
はじめに [003-005]
目次 [006-012]


第1章 おいしさとはなにか 013
  「食べてよい」すなわち「おいしい」
  味はシグナル
  おいしさは生命維持のために備わった快感


第2章 おいしさを生む化学変化 023
  おいしさへの変化 024
    分解されるとうまくなる
    タンパク質の変性と凝固
    こんがりはメイラード反応
    乳化でとろりとした口ざわりに
  食べ物の状態を決める、水の役割 033
    水分量とおいしさ
    水分活性と保存性


第3章 おいしさの素を探る 039
◎だし 040
  うま味とは
  合わせるとおいしくなる
  うま味は凝縮する
  世界のだし
  やみつきになるかつおだし

◎調味料 051 
  おいしさを引き出す食塩、砂糖、食酢
  微生物が作る複雑なおいしさ――みそ、
  食品を格段においしくする油脂
  おいしさを引き立てる香辛料(スパイス)や香草(ハーブ)

◎熟成 066
  時間をかけてもっとおいしく 
  うま味と色の変化
  しょうゆのメカニズム
  独特の食感を生み出す
  食品をおいしくする魔法


第4章 食材のおいしさを探る 073
◎肉のおいしさ 074
  肉のおいしさを決める要因とは 
  組織構造と脂肪がおいしさの決め手
  ナッツのような香りが魅力の熟成肉
  和牛肉特有のおいしさの秘密
  肉のかたさは何で決まるか

◎魚介類のおいしさ 085
  握りずしは江戸の偉大な発明品
  赤身、白身イカ、貝――すしネタの食感にはワケがある
  シャリやノリも使い分け
  海藻の色
  アワビの歯応えの秘密

◎野菜のおいしさ 108
  野菜独特の味・香り・食感
  おいしさを左右する鮮やかな色
  野菜や果物の変色を防ぐには
  次々生まれる新品種
  高機能野菜を量産できる、管理技術

◎米のおいしさ 099
  味がないからおいしい
  粘り気が米の特性を決める
  冷めたご飯がおいしくないのは

◎豆類のおいしさ 122
  世界中で食べられている豆 
  大豆七変化
  デンプンを巧みに操るあん作り


第5章 調理から生じるおいしさ 133
◎おいしさを作る熱 145
  熱の伝わり方
  ゆでる、煮る、蒸す
  煮込み料理のおいしさ、カレーのおいしさ
  熱が生む卵料理のおいしさ
  焼く、揚げる
  電子レンジのスピード加熱

◎おいしさを作る形・テクスチャー 
  切る
  混ぜる、こねる
  攪拌する


第6章 おいしさを作るテクノロジー 167
◎香りを作る 168
  コカ・コーラが火付け役だった、食品香料の進化
  調香師が数千の香料から香りを組み立てる
  「ひとくち目」「のどごし」「余韻」の3段階変化
  次々に生まれる個性的なフレーバー

◎冷凍食品と不凍素材 177
  おいしくなった冷凍食品
  不凍素材が冷凍食品をさらにおいしく

◎おいしさを計る 186
  おいしさを評価する
  味を計ることが可能に
  味覚センサーを使って味を設計

◎おいしさを包む技術 197
  プラスチックフィルムの包装技術が向上
  5種類の貼り合わせでいつでもパリパリ
  呼吸する野菜や果物に透過性で対応


第7章 おいしさを感じる脳と味細胞のしくみ 207
  おいしさを感じる脳の連係プレー
  空腹は最高の調味料
  もっと食べたい
  分子レベルで明らかになった、味細胞のしくみ     
  脂肪と糖はなぜおいしい
  甘味を感じるしくみ
  味覚は衰えるか
  状況によっておいしさは変わる
  なぜ食べすぎるのか。止まらない食欲のメカニズム


おわりに [232-233]
参考書籍 [234]
さくいん [235-238]