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『健康格差――不平等な世界への挑戦』(Michael Marmot[著] 野田浩夫ほか[訳] 日本評論社 2017//2015)

原題:The Health Gap: The Challenge of an Unequal World
著者:Michael Marmot(1945-)
監訳者:栗林 寛幸[くりばやし・ひろゆき] 翻訳家。一橋大学経済研究所 研究員
寄稿(解説):後藤 玲子[ごとう・れいこ]  一橋大学経済研究所 教授
寄稿(補論):近藤 克則[こんどう・かつのり] 千葉大学 教授
寄稿(推薦文):横倉 義武[よこくら・よしたけ] 医師。日本医師会 名誉会長。
訳者:
榎 宏朗[えのき・ひろあき] 医療法人財団健和会臨床・社会薬学研究所
尾形 朱理[おがた・あかり] オタワ大学 学生
尾形 和泰[おがた・かずひろ] 北海道勤医協札幌病院 医師
斉藤 和則[さいとう・かずのり] 耳原総合病院 医師
齋藤 文洋[さいとう・ふみひろ] 大泉生協病院 医師
佐藤 健太[さとう・けんた] 北海道勤医協札幌病院 医師
篠塚 雅也[しのづか・まさや] みさと健和病院 医師
伊達 純[だて・じゅん] 大田病院 医師
中村 賢治[なかむら・けんじ] 大阪社会医学研究所 医師
根岸 京田[ねぎし・きょうた] 東京健生病院 医師
野田 浩夫[のだ・ひろお] 宇部協立病院 医師(※訳者代表)
服部 真[はっとり・まこと] 城北病院 医師
藤末 衛[ふじすえ・まもる] 東神戸病院 医師
Aaron Hames[あーろん・へいむす] ワシントン大学 大学院生
馬渡 耕史[まわたり・こうし] 鹿児島生協病院 医師
水本 潤希[みずもと・じゅんき] 愛媛生協病院 医師

健康格差

健康格差


【目次】
推薦のことば(日本医師会長 横倉義武) [iii]
日本語版への序文 [v-vi]
目次 [vii-viii]


序章 003


第1章 悲惨のしくみ 025
二都物語』――どちらもグラスゴーにあるのだが 026
社会的勾配? 最富裕層への注目? 貧しい国々は貧困を心配すべきなのではないか? 032
豊かな国々は健康状態が良い? 035
お金――それは重要かどうか 041
所得だけではなく、社会だ! 043
貧困――絶対的か相対的か 044
貧困か、不平等か、エンパワーメントか、私たちは不健康の原因を知らないのか? 046


第2章 誰の責任なのか 051
食品とファシズム 057
どのような議論か? 科学か、ほかの何かか? 058
合理的な肥満? 060
健康の不公平と「生活週間」――原因の原因 063
肥満と過体重――遺伝子か教育か? 065
アルコール――個人だけの責任なのか? 070
誰の責任なのか? 072
不健康なのは医療が利用できないからではないか? 074


第3章 公平な社会、健康な生活 079
社会正義と回避可能な健康の不平等=不公平 082
  健康の不公平に苦しむ三人の事例
厚生を最大化する 085
  人々の命の価値に差はあるか?
自由を促進する 092
  機会の平等とは?
徳に報いる 099
  所得の不平等の現状に納得できる理由はかるのか?
  報われないのは自分のせい
イデオロギーと科学的根拠 107


第4章 誕生時からの公平 113
小児期の経験は成人期の健康に影響を与える …犯罪にも 116
  生涯にわたる不利の蓄積が不健康と犯罪の両方につながる
  われわれを殺してしまわないものは、われわれを…弱くする 子どもの頃のできごとが大人の健康に影響する――潜伏効果
乳幼児期きの発達の不平等――社会的勾配は早期に始まる 124
  挑戦
  一部の親は多くを行う
  ては、誰が政治的な議論に勝利したのか?
乳幼児の発達――親はどうあるべきか? 130
両親は本当に重要か、傍観者にすぎないのか 133
社会的勾配はいかにして体内に入り込むか――生物学的な埋め込み 134
乳幼児の発達の問題について何ができるのか? 138
  貧困を削減する
  貧困と乳幼児期の劣悪な発達のリンクを断ち切る
機会の平等? 141
  

第5章 教育とエンパワーメント 145
 教育は有効だ…子どもの生存のために 147
出生率を下げるために 149
…あなた自身の健康のために 151
…自分を守るために 156
…あなたの国の発展のために 157
不平等を理解し、是正する…フィンランドから学ぶ 159
教育には社会経済的な差があるが、貧困は宿命ではない 161
…男女の公平性を目指して 164
教育の改善のために何ができるか? 165
  現状から始めるのはやめよう
  お金は重要だがすべてではない
  良い教育を届ける


第6章 生きるために働く 171
もし、アランの境遇が最悪だと思われるなら… 175
仕事と健康 177
  ある偉大なイタリア人の多大な貢献
権利、資金、資源の不公平が職場にやってくる――物理的・化学的な被害の危険だけでなく、仕事が健康を害する三つの経路 178
  物理的
  心理社会的
  財政的
雇用条件と健康 187
  雇用不安と健康
状況を改善する――雇用環境の是正によって 191
雇用の破壊ではなく創出をもたらす政策を追求する――原因の原因 192
  地元で働く


第7章 おとなしく流されてはいけない 199
北半球の高齢者、南半球の若者? 202
寿命の著しい不公平…国家間の 204  
そして国内では… 206
人生の質の不公平 208 
老年期の健康の公平を達成する 211
エンパワーメント――物質的、心理社会的、政治的 213
  物質的エンパワーメント…財産を通じて
  仕事
  年金
  心理社会的――コントロールとしてのエンパワーメントと尊厳ある参加
  政治的エンパワーメント


第8章 回復力のあるコミュニティを築く 227
社会的に住みやすいコミュニティをつくる 230
  犯罪は公衆衛生の課題…犯罪への恐怖感
  …重症者への対応
  …ギャングとの闘い
社会的に持続可能なコミュニティづくりと回復力 235
  …コミュニティ・グループとともに
  …意外な仲間
  …オーストラリアのすべての人々を包摂する
  …ニュージーランド
物質的環境の改善 247
  環境の質…屋内
  …屋外
  …もっと緑を
高齢者にやさしいまち 252
住居 252


第9章 公平な社会 255
社会――右と左 258
学ぶ 261
  …うまくいっているものから学ぶ
  …うまくいっていないものから学ぶ
お金と他の重要なこと 265
世襲資本主義――ピケティ・スタイル 266
社会の不平等は健康の不平等につながる――お金は重要だ 270
  …なぜなら、お金は貧困層の貧しさを緩和するから
  …なぜなら、お金は生活の改善に使えるからだ
  比例的普遍主義
  …なぜなら、不平等は社会の結束を傷つけるからだ
社会階層と健康の関係は所得をはるかに超える問題だ 281
社会の健康度も所得を超える問題だ 284


第10章 この世界で公平に生きる 289
公平な財政 世界金融危機と緊縮財政 293
社会的保護の土台とは? 298
経済成長、不平等、社会的投資 299
貿易 305
  必死の貿易
  生きるための貿易
  勝者と敗者
  「べき」と言うべきか
債務および援助 310
  借金を返済する
  援助は機能する?
食べ物、栄誉ある食べ物 317


第11章 希望のしくみ 323
山を動かす三角形 328
最良の時代と最悪の時代 333
前進する 337
地球の形をした穴 340
低所得から高所得まですべての国にわたって 341


補論 本書に寄せて(近藤克則) 343


解説 「治す」とはいったいどういうことなのか――健康の不平等と「医療の倫理」(後藤玲子) [349-363]
  本書の問題関心
  本書の概要
  本書の特色と意義
  教育と健康の不平等
  結び
  参考文献

監訳者あとがき(2017年7月 栗林寛幸) [364-365]

謝辞 [44-48]
原註 [16-43]
人名索引 [13-15]
事項索引 [3-12]
訳者一覧 [2]