編者:井上 順孝[いのうえ・のぶたか](1948-)
著者:伊藤 聡[いとう・さとし](1961-)
著者:森 瑞枝[もり・みずえ](1967-)
著者:遠藤 潤[えんどう・じゅん](1961-)
装幀:加藤 光太郎[かとう・こうたろう]
シリーズ:ワードマップ
NDC:172 神祇・神道史
つかみ難い神道の全体像を主体・回路・情報というシステム的観点から捉えることで,神道の起源,仏教・道教・儒教との習合分離,天皇制と国家神道,生活のなかの神道,東アジアのなかの神道など多様な問題群に見通しのよい整理と理解を与える。
神道 - 新曜社 本から広がる世界の魅力と、その可能性を求めて
【目次】
目次 [003-007]
思想の見取り図 [008-009]
序章 神道とは何か 011
神道という宗教システム――変容しつつも継続している宗教伝統の総称 012
東アジア宗教文化圏と神道――神道はどこまで日本独自の宗教か 020
I 古代――神道のあけぼの 027
カミ信仰――祭祀遺跡とカミ信仰 030
まつりごと――大和朝廷の発展と神祇信仰 036
神武天皇――部族連合の神話の形成 042
天孫降臨――日の御子の即位儀礼 050
■養老令の神祇令および関連条目一覧 058
神祇官――神祇氏族がになう国家祭祀の体系 060
神社――律令国家における神々 067
氏神――律令制と氏神の誕生 075
■コラム ミソギとハラエ 084
II 中世――習合する神々 085
二十二社と総社・一宮――神社制度の中世的展開 088
二十二社
総社・一宮
神仏習合――神身離脱を願う神々と八幡神の登場 094
本地垂迹――神仏習合の発展と御霊信仰 101
神国思想――中世的国家観の形成 109
両部神道――伊勢神宮周辺における神道説の成立 116
山王神道と中世日本紀――中世神道説の発展と普及 122
修験道と陰陽道神祇信仰の周辺 130
■コラム 絵馬 おみくじ 138
III 近 世 139
吉田神道――神道の新たな組織化へ 142
束照大権現――神格化する為政者たち 149
諸社禰宜神主法度――江戸幕府の神職政策 153
庶民と神道――儀礼と教説の広まり 158
■コラム 氏神と産土神 因果と造化 164
儒家神道――儒学にもとづく「合理化」 165
垂加神道――神道と儒学の微妙な関係 170
■コラム 神葬祭――神道と葬儀 177
講・流行神越境する信仰集団の誕生 178
■コラム 七五三 183
国学――神道をとりまく学問の展開 184
和学の隆盛
前期国学
復古神道――学問と信仰の予定調和 193
IV 近現代――近代化に向かいあう神道 199
近代神祇制度――「国家の宗祀」と位置づけられた神社神道 204
近代天皇制――天皇の神聖化・神格化 211
神社本庁――政教分離・信教自由の原則下での神社の再編成 214
■コラム 海外神社 参拝作法 現代の神職 218
教派神道――維新政府によって教団化が促進された神道 219
神道系新宗教――次々と出現する新たな神々 228
■コラム 神道系新宗教の海外布教 238
神道習俗――現代社会に息づく民俗神道 239
あとがき(一九九八年仲秋 井上順孝) [245-248]
参考文献 [249-255]
事項索引 [iv-xiii]
人名索引 [i-iii]