編者:近藤 安月子[こんどう・あつこ]
編者:姫野 伴子[ひめの・ともこ]
著者:足立 さゆり[あだち・さゆり]
著者:吉田 一彦[よしだ・かずひこ]
本文レイアウト:mute beat
表紙デザイン:寺澤 彰二
NDC:815 日本語学(文法.語法)
【目次】
はしがき(2012年7月 編著者一同) [iii-iv]
凡例 [v]
目次 [vi-vii]
第1章 発話の原点
第1課 私(原点)
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 事態把握
3-2 言語による事態把握の傾き
3-3 原点としての「私」
4. さらに
第2課 私(体験者)
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 話し手のゼロ化
3-2 省略?
3-3 身体部位
3-4 自発表現
4. さらに
第3課 「そ」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 聞き手に気づかせる「そ」
3-2 場面指示の「そ」と〈共同注意〉
4. さらに
第4課 「あ」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 対話における文脈指示再考
3-2 文章における文脈指示再考
4. さらに
第2章 空間・時間の把握
第5課 「に」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 空間的用法
①存在の位置
②出現の位置
③移動の位置
3-2 時間的用法
4. さらに
第6課 「で」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 空間的用法
3-2 時間的用法
①デと限界点
②デと「動詞(ル形)+前」
4. さらに
第7課 物理的移動
1. これまで
2. しかし
3. 実は
4. さらに
第8課 体験者の移動
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 移動体験の表現
3-2 時間表現と空間と移動
4. さらに
第9課 働きかけ・受影的移動
1. これまで
2. しかし
3. 実は
4. さらに
第10課 変化
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 事態の出現と消失
3-2 変化の進点
3-3 動作の継続
4. さらに
第11課 ものの授受
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 「あげる」「くれる」「もらう」の3項対立
3-2 授受動詞と方向性
3-3 授受動詞と恩恵性
4. さらに
第12課 恩恵の授受
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 「てくれる」と方向性
3-2 「てもらう」とヴォイス
3-3 「てあげる」「てくれる」「てもらう」と丁寧さ
4. さらに
第13課 「てしまう」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 限界動詞と非限界動詞
3-2 動詞の限界性と「てしまう」
3-3 「てしまう」と「ちゃう」
4. さらに
第14課 「もう/まだ」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
4. さらに
第15課 「したところだ/したばかりだ」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 したところだ:〈出来事の完了〉
3-2 したばかりだ:〈話し手の評価〉
3-3 「したところだ」と「したばかりだ」の接近
4. さらに
第3章 現場性
第16課 迷惑受け身
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 受け身文に現れる話し手の主観的把握
3-2 従属節での受け身文の使用
4. さらに
第17課 可能
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 潜在的な可能性
3-2 可能性の顕在化
4. さらに
第18課 「見える/聞こえる」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 「見える/聞こえる」の基本的な意味
3-2 「見える/聞こえる」と「見えた/聞こえた」:知覚対象
3-3 「見える/聞こえる」と「見る/聞く」:受信と行為
3-4 「見える/聞こえる」と属性
4. さらに
第19課 「する/なる」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 「する」表現と「なる」表現
3-2 「する」表現と行為者の事態への関与
①直接的関与
②間接的関与
③無意識の関与
3-3 「なる」表現/「する」表現と丁寧さ
4. さらに
第20課 無助詞
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 イマ・ココへの話題導入
3-2 話題として再度言及される共有知識
4. さらに
第21課 事態まるごと
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 コトとノがまとめる事態の性質
3-2 コトとノと連体修飾節
4. さらに
第4章 情報構造
第22課 「まで」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 格助詞マデとデの表すもの
3-2 マデとデの限界性
3-3 とりたて助詞マデとモ、サエ
4. さらに
第23課 「だけ」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 含意されること1:行為の集合
3-2 含意されること2:難度や程度順に並んだ出来事の連続体
4. さらに
第24課 「ばかり」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 「ばかり文」の複数性
3-2 「ばかり文」と探索
4. さらに
第25課 「のだ」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 共同注意態勢
3-2 ノダの関連づけ
3-3 ノダ文の再分析
4. さらに
第26課 「わけだ」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 :2種類の〈関連づけ〉:1つの〈見え〉と2つの〈見え〉
3-2 「わけだ」の関連づけ:「のだ」との対照
4. さらに
第27課 前提・焦点・省略
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 前提と焦点
3-2 動詞の格枠組み
4. さらに
第5章 事態への態度
第28課 「でしょう」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 情報料と「でしょう」
3-2 推量(でしょう)
3-3 確認要求(でしょう?)
4. さらに
第29課 「かもしれない」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 可能性の限定
3-2 「かもしれない」の効果
4. さらに
第30課 「と思う」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 「と思う」の用法
①確信こないことを述べる場合
②個人的判断を述べる場合
③話し手の感情・願望・意志を表明する場合
3-2 丁寧さと「と思う」
4. さらに
第31課 「ものだ/ことだ」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 一般事態と個別事態
3-2 「ものだ/ことだ」と時空の特定
3-3 「ものだ/ことだ」と事態の区別
4. さらに
第32課 「ほうがいい」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 比較の文から価値判断の文へ
3-2 一般事態と個別事態
4. さらに
第33課 「つもりだ」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 〈意志〉か〈仮想〉か
3-2 心内画像の標識としての「つもり」1:未実現の事態
3-3 心内画像の標識としての「つもり」2:未確認の事態
3-4 心内画像の標識としての「つもり」3:確認済みの事態
4. さらに
第34課 「ように」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 「ように」の本質:話し手の〈見え〉
3-2 〈類似事態〉は〈見え〉そのもの
3-3 〈思考・知覚内容〉/〈命令・祈願内容〉と〈見え〉
3-4 〈結果・目的〉と〈見え〉:「〜になる・する」構文の拡張
4. さらに
第35課 「しよう」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 話し手の意志の表出:しよう
3-2 話し手の行為遂行の宣言:する
3-3 「どうしよう」と「どうするか」
4. さらに
第6章 聞き手への態度
第36課 「てくれませんか/もらえませんか」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 行為指示型の発話行為
3-2 依頼に用いられる表現形式
4. さらに
第37課 「てください」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 依頼
3-2 指示・命令
3-3 勧め
4. さらに
第38課 「ませんか」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 勧め
3-2 勧めから勧誘へ
4. さらに
第39課 「ましょう(か)」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 敬語の使用
3-2 選択疑問文、疑問詞疑問文
3-3 勧誘と丁寧さ
4. さらに
第40課 「あなた」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 聞き手のゼロ化
3-2 名前や身分呼称の使用
4. さらに
第41課 謙譲語
1. これまで
1-1 2種類の謙譲語
1-2 「させていただく」
2. しかし
3. 実は
3-1 聞き手受益の場合
3-2 話し手受益の場合
3-3 聞き手受益を示唆したくない場合
3-4 謙譲表現と恩恵性
4. さらに
第42課 文体
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 謙譲語II(丁重語)
3-2 尊敬語の丁寧体
4. さらに
第43課 「よ/ね」
1. これまで
2. しかし
3. 実は
3-1 共同注意を促すヨ
3-2 共同注意を求めるネ
3-3 ヨネの機能
4. さらに
参考文献一覧 [225-233]
索引 [234-235]
執筆者一覧 [236]