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『原始宗教』(古野清人 角川新書 1964)

著者:古野 清人[ふるの・きよと](1899-1979) 宗教社会学
備考:三一書房から1973年に復刊。



【目次】
目次 [003-008]


一 宗教起源の諸学説 009
  恐怖説・英雄崇拝説
  フォントネルの啓示の否定
  ヴィコの人間的起源説
  ヴォルテール一神教的起源説
  ヒュームの多神教的起源説
  ルッソーの多神教的起源説
  ド・ブロスのフェティシズム
  ベルジェのアニミズム
  百科事典学者
  コントの宗教進化説
  タイラーのアニミズム
  マレットのプレアニミズム
  ラングの最高存在
  スペンサーの祖霊崇拝
  マックス・ミュラーのナチュリズム
  フレーザーの呪術先行論


二 原始一神教をめぐる諸学説 049
  シュミットの原始一神教
  コッパースの原始一神教
  ボッカシーノの原始一神教擁護
  フロクラーゲの原始一神教説の修正
  ズゥエーマーの原始一神教擁護
  ゴエズのシュミット説批判
  ヴァンクールの原始一神教批判
  アリエの所説
  ファン・デル・レオの批判
  ジェームズの批判
  ファーレンフォートの最高存在
  ペッタツォーニの最高存在
  ラディンの原始一神教崇拝


三 原始宗教の構造と機能 073
  キリスト教と原始一神教
  デ・マルティノの歴史主義
  原始一神教
  ゴルドンのマナと祖先崇拝
  アニミズム
  デュルケムのアニミズム批判
  ファースの夢におけるアニミズム
  フォーテューンの死霊アニミズム
  タイラー説の欠陥
  マナイズム
  呪術とマナイズム
  デュルケムのマナイズム
  デュルケムの宗教の定義
  トテミズム
  デュルケム批判
  コドリントンのマナ
  ホグビンのマナ調査
  ポリネシアのマヌとマナ
  マナイズムの再検討
  呪術と宗教
  マリノウスキの呪術説
  呪術の本質的概念
  体系的と独立的呪術
  マリノウスキ説の批判
  原始宗教の世界観


四 原始宗教の構成要素 125
  宗教起源説に伴う偏見
  原始的心性
  古代主義
  三説の併存
  アフリカの宗教
  オーストラリア民族の宗教
  インドネシア民族の宗教


五 神話と儀礼 143
  神話と儀礼の併行
  神話と儀礼の社会性
  儀礼の範疇


六 原始民族の宗教的世界観 153
  アニミズムの世界観
  社会構造の反映
  原始世界観の追求
  〈生命力〉世界観
  豊穣世界観
  神話的世界観
  宇宙論的世界観


七 死霊の観念 171
  死霊崇拝
  死霊の観念内容
  死霊観念の集団表象
  高砂族のアニト、カニ
  フィリッピン原住民のアニト
  ボルネオのトー
  マライ人のハントゥ
  ミクロネシアのアニト
  宗教用語の伝播
  サモアの霊魂
  ビルアの観念
  インドシナのピー
  単語の流動性
  死霊から祖霊崇拝へ


八 トテミズム 199
  トテミズムの諸研究
  オーストラリアのトテミズム
  神話と儀礼のシンボル
  精霊のホーム
  トテミズムと婚約
  自然との相互歓迎
  トテミズムの形態と機能
  礼拝トテミズム
  自然種のトテム
  オーストラリア原住民の〈夢見〉
  増殖儀礼
  イニシエーション(成人式)
  儀式の遊戯性
  社会的事実としての儀礼


九 シャマニズム 223
  シャマニズムとは
  エクスタシー
  エクスタシーの文化的決定
  精神病理とエクスタシー
  社会制度としてのシャマニズム
  シャマンの性格
  パヴィオツォ族のシャマン
  エスキモーのシャマン
  エスキモー・シャマンの会合
  精霊との融和
  エスキモーの心性
  シャマンの権威
  シャマンの社会的性格


あとがき [255-258]





【メモランダム】
 この「角川新書」は、1950年5月から1968年8月にかけて刊行されたシリーズ(計234点)で、第一次新書ブームの産物(参照→小出鐸男(1999)「試論「編集企画の背景」――1950年代の新書出版について」『出版研究』29号)。
 つまり、現在の角川新書とは別物。