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『レトリックと認識』(野内良三 NHKブックス 2000)

著者:野内 良三[のうち・りょうぞう] (1944-) フランス文学。修辞学。
件名:修辞学
NDLC:KE95 
NDC:801.6 言語 >> 言語学 >> 文章論.文体論.修辞学


NHKブックス No.894 レトリックと認識 | NHK出版


【目次】
はじめに [003-010]
目次 [011-013]


I シネクドキと認識 015
  日常生活のレトリック――シネクドキ・メトニミー・メタファー
  シネクドキの不運
  認識と類似性
  類と種
  プロトタイプ
  シネクドキの原理
  シネクドキとカテゴリー・レベルの変更―― 一般化と特殊化
  プロトタイプの遊動性
  日本人とシネクドキ認識の諸相
  日本人と自然


II メトニミーと認識 041
  メトニミーの本質、その記号性
  メトニミーの分類
  メトニミーとシネクドキ ――グループ・ミューの提案
  メトニミーの原理
  メトニミーの効果
  外観で心理を――写実主義の原理
  メトニミー認識の落とし穴(その一)――「作者‐作品」
  メトニミー認識の落とし穴(その二)――「入れ物‐中身」
  メトニミー的神話作用
  メトニミー的神話作用――「坊主憎けりや袈裟まで憎い」
  メトニミー的神話作用と宣伝メトニミーと偶然
  客観的偶然と縁
  「掘り出しもの」の意味
  「求めよ、さらば与えられん」


III メタファーと認識 077
  比喩の三要素
  類似性の見直し
  レイコフのメタファー論の衝撃
  慣習的メタファー
  メタファー的写像
  レイコフのメタファー論への疑問――抽象的認識とメタファー認識


IV 時間のメタファー 099
  時間の空間化
  「川の流れのように
  歴史に対する二つの見方
  無常と終末
  進歩の思想


V 空間のメタファー 115
  空間の座標軸
  「前‐後」のシンボリズム
  「右‐左」のシンボリズム
  「内‐外」の座標軸
  「広がり」としての心と体
  外部としての身体
  日本的心、水をたたえた容器
  心と体
  身と心
  身の非‐中心性
  伸縮する身体
  空間の専有と住まうこと
  中心化あるいは自己中心主義
  「身内」的空間
  「身内」意識の拡大
  身内と世間


VI 科学と詩 149
  科学とメタファー
  錬金術とは
  錬金術の二元性
  金属の変換、あるいは金属の結婚
  天体と金属の照応
  錬金術と科学
  子供と詩人
  詩人と世界
  扇のメタファー ――イメージ的類似性
  詩作と航海――体系的=構造的類似性


VII 恋愛のレトリック 179
  花に寄せて
  恋愛の発明
  恋愛は技術である
  シャンソンについて
  「愛の讃歌」――誇張法
  「サン・トワ・マミー」――待つ女
  「雪が降る」――雪と雨
  「めぐり逢い紡いで」――構築的愛
  「秋止符」――「別れ」のイメージ
  「関白宣言」vs「部屋とYシャツと私」――男につくす女


あとがき(二〇〇〇年七月十四日 野内良三) [227-229]
参考文献 [231-235]