contents memorandum はてな

目次とメモを置いとく場

『情報社会の情念――クリエイティブの条件を問う』(黒瀬陽平 NHKブックス 2013)

著者:黒瀬 陽平[くろせ・ようへい](1983-) 美術批評家。アニメ評論家。
NDC:701.3 芸術社会学.芸術民族学.芸術経済学
NDC:702.1 日本芸術史・美術史


NHKブックス No.1211 情報社会の情念 クリエイティブの条件を問う | NHK出版


【目次】
目次 [003-007]


はじめに――被災地の「平面」 009


第一章 「運営の思想」のユートピア 023
ソーシャルゲームの台頭
ソーシャルゲームへの視線
「運営」されるソーシャルゲーム
データマイニングと「運営の思想」
プラットフォームが支配するコンテンツ
プラットフォームをコンテンツとして遊ぶ
「運営の思想」と新しい「疎外論


第二章 「情報社会の球体」のなかで 047
「創造」の歴史
ビックデータ社会の「良き設計者」
「情報社会の球体」
パーソナライゼーションの閉塞空間
「運営の思想」のディストピア
「肥沃なネットワーク」の条件
偶然とはなにか
コンテンツがもたらす偶然の出会い
プラットフォームとコミュニケーションのディケイド
愛すべき「他者」
情報社会の球体を破壊せよ!


第三章 「運営の思想」と「制作の思想」 087
交差する「運営の思想」と「制作の思想」
プラットフォームが生み出す「創発
都市からウェブへ
岡本太郎寺山修司の論争
「時差をもって相互的につくる」
「市街劇」の発明
「偶然の出会い」を組織する
プラットフォーム論の誘惑
虚構と現実の出会いが創発するもの
もうひとつの阿佐ヶ谷、もうひとつの現実
魔館の完成
天井桟敷の「二つの歴史」
「二つの歴史」の交差点


第四章 「負の拡張現実」と両義性 139
現代の「市街劇」?
仮想現実と拡張現実
コンテンツ・ツーリズムへの疑問
寺山演劇の二つの二元論
「満たされない霊」たちの情念
ネガティブなものの拡張現実
両義性の概念
「敗者」の拡張現実
「負の拡張現実」と死
「負」を立ち上げること


第五章 キャラクターの、呼び声 171
岡本太郎の拡張現実
テーマ展示の全貌
「本当は見たくないもの」
戦後最大の「負の拡張現実」
両義的な「明日」
「情念定型」を読み解く
ヴァールブルクと「イメージのダイモン」
残存する両義性
二〇一一年三月一一日以後の表現
キャラクターとキャラ
隠蔽された「マンガのおばけ」
「キャラクターのおばけ」
キャラクターの、呼び声


おわりに――両義性の女神 225


謝辞(二〇一三年一一月一二日 黒瀬陽平) [235-236]