原題:A History of Data Visualization & Graphic Communication (Harvard University Press)
著者:Michael Friendly (1945-)
著者:Howard Charles Wainer (1943-)
訳者:飯嶋 貴子[いいじま・たかこ](1967-) 英日翻訳。文学。
装丁:大倉 真一郎[おおくら・しんいちろう]
件名:視覚化--歴史
NDLC:M121
NDC:007.1 情報学.情報科学
【目次】
目次 [001-003]
献辞 [006]
はじめに 007
長い歴史
概要
リビジョン(再び―見る)
年代 vs. テーマ
第1章 始まりは… 021
図像の進化
データを図像に結びつける
予想外のものを見る
グラフ手法と視覚的思考の台頭
黄金時代
第2章 最初のグラフは正しく理解していた 047
「グラフ」と呼ばれた初期のもの
経度問題
論より証拠
パトロンと助成金獲得術
賞金目当て
経度の「秘密」
ファン・ラングレンの遺産
第3章 データの誕生 067
初期の数値記録
政治算術
人間の男女比
数の雪崩
ソーシャルデータをマッピングする
グラフの細部の問題
不変と変化
説明、原因、関係性を求めて
分析統計学
リビジョン(再び―見る):ゲリーのコンサルティング
第4章 人口統計――ウィリアム・ファー、ジョン・スノウ、そしてコレラ 097
コレラ
ファー[William Farr]と病気の瘴気理論
ファーの図表
ファーのコレラ自然法則
水の超越効果
ジョン・スノウ[John Snow]とコレラ
ブロード・ストリートの給水ポンプ
近隣の地図
ブロード・ストリートの給水ポンプのリビジョニング(再び―見る)
グラフにまつわる成功と失敗
答え:バグ
フローレンス・ナイチンゲールのグラフの成功
第5章 ビッグバン――近代グラフィックスの父、ウィリアム・プレイフェア 139
プレイフェア[William Playfair]の生涯
プレイフェアのグラフの功績
世界初のパイ
控えめな円グラフ
時系列の線グラフ
輸入と輸出
プレイフェアの失敗:曲線差図表の問題
イングランドの国債
棒グラフ
初期の棒グラフ
歴史の図表
リッジラインプロジェクト
なぜプレイフェアなのか?
プレイフェアの遺産
第6章 散布図の起源と発展 177
散布図完成以前の表示形式
ヨハン・ランベルト
なぜプレイフェアなのか?
ジョン・ハーシェルと双子星(連星)の軌道
ハーシェルのグラフの影響要因
フランシス・ゴルトンと相関の概念
ゴルトンの楕円形の考察
もうひとつの非対称
注目に値する散布図
ヘルツシュプルング=ラッセル図
フィリップス曲線
擬似相関関係と因果関係
散布図の考え方
第7章 統計グラフィックスの黄金時代 225
グラフィックスの歴史におけるさまざまな時代
「黄金時代」の前提条件
シャルル・ジョゼフ・ミナールのグラフィックビジョン
フランシス・ゴルトンによるグラフィックの最大の発見
統計アルバム
『統計グラフィックのアルバム』
アメリカの国勢調査アトラス
近代の暗黒時代
第8章 フラットランドを逃れて 261
地形図
三次元プロット
その先へ
第9章 時空間を視覚化する 279
運動の法則
動く馬
目の錯覚
エティエンヌ=ジュール・マレーと時間および運動の視覚化の科学
グラフィックによる手法
クロノフォトグラフィ(連続写真撮影機)
落下する猫
コンピュータグラフィックス(CG)アニメーション
アニメーション化されたアルゴリズム
MDS動画
モンテカルロ法
RANDU
高次元空間における移動
糖尿病分類
ハードウェアとソフトウェア
ソフトウェア
アニメーショングラフィックスでストーリーを語る
第10章 詩としてのグラフ 323
ふたつの平素なグラフィカルポエム
若者と火炎
コヴノゲットー
シャルル・ジョゼフ・ミナールのグラフィックポエトリー
物語〔ナラティブ〕論におけるグラフの仕様
W・E・B・デュボイス
大移動
思考のコラボレーション
結論
さらに詳しく学ぶために [349-357]
謝辞 [358-360]
註 [361-375]
参考文献 [376-387]
訳者あとがき [388-391]
索引 [i-ix]
【メモランダム】
・本書に掲載された図表が次のウェブサイトで閲覧できる。https://friendly.github.io/HistDataVis/
・本書にはカラー図表もある(256頁と257頁の間に20枚)。
・170頁には「本文に埋め込まれた図表」(?)がある。
・本書の「はじめに」に掲載された図表には「図1.1、図1.2……」と番号が振られている。第一章でも同じ数え方で「図1.1、図1.2……」。しかしそうするのではなく、「はじめに」の図表には「図0.1、図0.2……」と振っておく方が、章立てと対応するという点で整合性が生まれると思う。