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『果樹園芸学の基礎[農学基礎シリーズ]』(伴野潔, 平智, 山田寿 農山漁村文化協会 2013)

著者:伴野 潔[ばんの・きよし] 園芸科学。
著者:平 智[たいら・さとし] 園芸科学。
著者:山田 寿[やまだ・ひさし] 園芸科学。
装丁:仲濱 健治[なかはま・けんじ] デザイン。
シリーズ:農学基礎シリーズ
NDC:625 産業 >> 園芸 >> 果樹園芸


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【目次】
まえがき(2013年9月 伴野潔) [001]
目次 [002-006]


第1章 果樹園芸の起源と特徴[伴野 潔]
1. 果樹園芸と果樹園芸学 007
  1. 果樹園芸とは
  2. 果樹園芸学とは
  3. 果樹園芸の特徴
    (イ) 果実が結実するまで数年かかる永年生木本作物
    (ロ) 生殖成長と栄養成長が同時にすすむ
    (ハ) 接ぎ木による栄養繁殖=台木と穂木の複合体
    (ニ) 適地適作に徹することが大切
    (ホ) 高度な栽培技術で高品質果実を生産
    (ヘ) 傾斜地を利用した栽培が多い

2. 果樹栽培の起源と原産地 009
  1. 果樹栽培の起源
  2. 果樹の原産地
    ① おもな果樹の原産地
    ② リンゴの原産地
  【囲み】 ナシの原産地 010
  3. わが国の果樹栽培の起源と歴史

3. 果樹栽培の現状 010
  1. 世界の果樹栽培
  2. 日本の果樹栽培
    ① 生産量と輸入の動向
    ② 果実消費量と生鮮果実消費量

4. 果実の栄養 機能性と利用 013
  1. 果実の栄養と機能性
    ① 炭水化物
    ② ビタミン類
    ③ ミネラル成分
    ④ 食物繊維
    ⑤ ポリフェノール
  【囲み】果物を食べると太る?
  2. 利用法

5. 果実の流通と経営 015
  1. 果実の流通
  2. 果樹経営


第2章 果樹の種類・品種と育種 

I 果樹の分類[山田 寿]
1. 果樹(fruit tree)とは 017
2. 自然分類法(natural classification) 017
3. 人為分類法(artificial classification) 018
  1. 花の構造
  2. 花の子房の位置
  3. 真果と偽果
  4. 単果,集合果,複合果
    ① 単果
    ② 集合果と複合果
  5. 原生地や栽培地
  6. 樹の特性
  7. 可食部など


II 種類と品種[山田 寿]
1. 落葉果樹 022
  1. リンゴ
    ① 原産・来歴
    ② 日本での栽培と品種
    ③ 栽培特性
  2. ナシ
    ① 原産・来歴
    ② 日本での栽培と品種
    ③ セイヨウナシ
  3. カキ
    ① 原産・来歴と日本での栽培
    ② 甘ガキと渋ガキ
  4. ブドウ
    ① 原産・来歴
    ② 日本での栽培と品種
  5. モモ
  6. ウメ
  7. スモモ
  8. オウトウ
  9. キウイフルーツ
  10. クリ
  11. イチジク
  12. ブルーベリー
  13. その他の落葉果樹
2. 常緑果樹 033
  1. カンキツ類
    ① カンキツ類とは
    ② ウンシュミカン
    ③ 中晩柑
  2. ビワ
  3. その他の常緑果樹


III 果樹の育種[伴野 潔]
1. 果樹育種の特徴 039
2. 育種年数の短縮と効率化 039
  1. 果樹育種の課題
  2. 早期検定法
  3. DNAマーカーの利用
    ① すすむDNAマーカーの開発
    ② 今後の可能性
  4. 開花促進
  【囲み】遺伝資源の収集と保存 041

3. 育種方法 042
  1. 分離育種と導入育種
  2. 交雑育種(crossbreeding)
  3. 突然変異育種(mutation breeding)
  4. 倍数性育種(polyploidy breeding)
  【囲み】 葉序と咲き分け 044
  5. キメラの利用
    ① キメラと周縁キメラ
    ② 周縁キメラによる枝変わり品種の例
    ③ 接ぎ木キメラの利用
  6. 細胞工学的手法による育種
    ① 細胞工学的育種の現状と課題
    ② 胚培養による交雑胚の救済
    ③ 細胞融合による体細胞雑種の育成

4. 果樹の遺伝子組換え 046
  1. 果樹と遺伝子組換え育種
  2. アグロバクテリウム法
    ① アグロバクテリウム法とは
    ② バイナリ―ベクター
  【囲み】 遺伝子組換え作物の安全性評価 047

5. 育種の現状 048
  【囲み】 種苗法と品種登録制度 048


第3章 果樹栽培の適地と開園
I 果樹栽培の適地[山田 寿]
1. 気温条件 049
  1. 年平均気温
  2. 積算温度
  3. 四季の気温と果樹の生態
    ① 春の気温と生態
    ② 夏の気温と生態
    ③ 秋の気温と生態
    ④ 冬の気温と生態
  【囲み】凍結核活性細菌による凍害 052
2. 降水量 054
  1. 果樹とわが国の降水量
  2. 多雨の問題
  3. 地理的・地形的条件
  4. 土壌条件


II 苗木の生産と植付け[伴野 潔]
1. 繁殖の方法と苗木生産 057
  1. 苗木の繁殖方法
  2. 接ぎ木苗の生産
    ① 接ぎ木の目的
    ② 高接ぎによる品種更新
    ③ 接ぎ木の仕組み
    ④ 接ぎ木親和性
    ⑤ 台木〔だいぎ〕の養成
    ⑥ 接ぎ木方法
    ⑦ 二重接ぎ
  【囲み】わい性台の利用と接ぎ木不親和 059
  3. 挿し木苗の生産
    ① 休眠枝挿し(hardwood cutting)
    ② 緑枝挿し(softwood cutting)
    ③ 不定根の形成
  4. 取り木苗の生産
  5. ウイルスフリー苗の生産
    ① 熱処理法(heat treatment)
    ② 茎頂〔けいちょう〕培養法(apical meristem culture)
    ③ 茎頂接ぎ木法と珠心胚実生〔しゅしんはいみしょう〕法
      茎頂接ぎ木法(micrografting)
      珠心胚実生法(nucellar seeding)
    ④ ウイルス検定(virus indexing)
  6. 組織(茎頂)培養による大量増殖

2. 苗木の植付け 065
  1. 栽植方式と栽植密度
    ① 栽植方式
    ② 栽植距離と栽植密度(普通樹)
    ③ わい化栽培(dwarf tree culture)
  2. 苗木の植付け時期
  3. 苗木の植付け
    ① 植付け方
    ② 植付け時の注意


III 果樹園の開設・整備[伴野 潔]
1. 果樹園の開設 068
  1. 地形と開園
    ① 平坦地の場合
    ② 傾斜地の場合
  2. 気象災害対策と設備
2. わい化栽培園 069
    ① わい性台木の種類
      ・リンゴのわい性台木
      ・その他の果樹のわい性台木
    ② リンゴのわい化栽培
    ③ わい化栽培の利点と欠点
3. 品種更新 070
  1. 改植による更新
    ① 更新と忌地〔いみち〕
    ② 忌地の原因と対策
  2. 高接ぎ更新
      一挙更新
      漸進更新
      部分更新


IV 施設栽培[山田 寿]
1. 果樹の施設栽培 072
  1. 施設栽培の現状
  2. 施設栽培の目的と特徴
    ① 目的
    ② 特徴
    ③ 構造
2. ハウス栽培 74
  1. 光の調節
    ① 被覆資材
    ② 電照栽培
  2. 温度の調節
    ① 装置
    ② 自発休眠と加温開始
    ③ 温度管理
  3. その他の管理
    ① 樹勢衰弱と対策
    ② CO2施用
    ③ 土壌管理
      土壌水分の管理
      施肥
    ④ せん定
    ⑤ 病虫害
3. 雨よけ栽培 077
4. その他の特殊な栽培法 077
  1. 根域制限栽培(root restriction culture)
    ① ねらいと特徴
    ② コンテナ栽培(container culture)
    ③ 盛り土(高畝)栽培(raised bed planting)
  2. マルチ栽培(multing culture)
  【囲み】 簡易な水ストレスの診断方法 078


第4章 果樹の成長と生産力[山田 寿]
I 果樹のライフサイクルと年間の成長 079
1. 果樹のライフサイクルと生育相 079
  1. 実生の生育相
  2. 接ぎ木苗の生育相
    ① 幼木期
    ② 若木期‐盛果期‐老木期
2. 年間の成長サイクル
  1. 春から夏の成長
  2. 夏から秋・冬の成長
  3. 地下部の成長サイクル


II 果樹の物質生産と生産力
1. 光合成 083
  1. 光合成(photosynthesis)と呼吸(respiration)
  2. 光合成の仕組み
    ① 明反応(light reaction)
    ② 暗反応(dark reaction)
  3. 光合成を左右する要因
    ① 光
    ② 陽樹と陰樹
    ③ 温度
    ④ 葉齢
    ⑤ 無着果実と着果実

2. 光合成産物の分配と利用 087
  1. シンク, ソースと分配
  2. 分配を左右する環境要因
  3. 光合成産物の利用

3. 果樹の収量を左右する栽培要因 088
  1. 最適葉面積指数(leaf area index,LAI)
  2. 整枝・せん定
  3. 栽培方式
    ① 計画密植栽培とLAI
    ② リンゴのわい化密植栽培とLAI

4. 隔年結果 090
  1. 隔年結果(biennial bearing)とは
  2. 隔年結果の原因と仕組み
  3. 隔年結果の防止


III 果樹の成長と植物ホルモン
1. 植物ホルモンとは 092
2. オーキシン(auxin) 093
3. ジベレリン(gibberellin;GA) 094
4. サイトカイニン(cytokinin) 094
5. アブシジン酸(abscisic acid;ABA) 095
6. エチレン(ethylene) 095
7. その他の植物ホルモン 096
    ブラシノステロイド(brassinosteroid)
    ストリゴラクトン(strigolactones)
8. その他の成長調節物質 096


第5章 果樹の成長と栽培
I 枝・葉の成長と樹勢[伴野 潔]
1. 新梢の成長と養分 097
  1. 栄養成長と生殖成長のバランス
    ① 果樹の成長とバランスの維持
    ② 炭水化物‐窒素関係(C-N関係)
  2. 枝葉の成長と養分転換期
    ① 枝葉の成長と養分
    ② 養分転換期と生理的特徴

2. 新梢成長の停止と休眠
  1. 自発休眠(endodormancy)と他発休眠(ecodormancy)
  2. 休眠の時期,深さの調査
  3. 休眠の仕組み
    ① 日長と休眠
    ② 低温と休眠
      休眠打破には低温が必要
      有効な低温の基準とチル・ユニット(chill-unit)モデル
    ③ その他の要因
    ④ 休眠を打破する化学物質
  【囲み】開花予想 102

3. 枝葉の成長と調節
  1. 早期展葉の重要性
  2. 樹勢と栄養診断
    ① 樹勢とは
    ② 新梢〔しんしょう〕成長と栄養診断
    ③ 落葉期の葉色と栄養診断
  【囲み】 葉の構造 102
  【囲み】 紅葉と落葉の仕組み 104
  3. 新梢成長の調節
    ① 除芽(芽かき)
    ② 摘心


II 花芽形成と開花・結実[伴野 潔] 105
1. 芽の種類と結果習性 
  1. 芽の種類
    ① 花芽(flower bud)と葉芽(leaf bud)
    ② 中間芽(transitory bud)
    ③ 潜芽(latent bud)
  2. 花芽の種類と結果習性
    ① 花芽の種類
    ② 結果習性(bearing habit)とせん定

2. 花芽形成 107
  1. 花芽分化
    ① 花芽分化の時期
    ② 新梢停止時期と花芽分化
  2. 花芽分化の仕組み
  3. 花芽分化と植物ホルモン
    ① 花芽分化を左右する植物ホルモン
    ② ジベレリンとサイトカイニンの作用

3. 受精と結実 109
  1. 花粉と胚のうの形成と発育
    ① 花粉
    ② 胚のう
    ③ 開花と柱頭への花粉の着床
  2. 受粉と受精の仕組み
    ① 受粉と花粉発芽
    ② 受精
  3. 不和合性
    ① 自家不和合性
    ② 他家不和合性
    ③ 不和合成の仕組み
      ・リボヌクレアーゼが関与
      ・自家和合性突然変異体の例
  【囲み】Sハプロタイプ 112
  4. 人工受粉(artificial pollination)
  5. 果実 (種子) の発育と植物ホルモン
  6. 摘蕾(disbudding)・摘花(flower thinning)

4. 単為結果(parthenocarpy) 114
  1. 単為結果とは
  2. 自動的単為結果
  3. 他動的単為結果
  4. ジベレリンによるブドウの無核化
    ① ジベレリン処理の方法
    ② 処理による無核化の仕組み
    ③ ストレプトマイシンの利用
    ④ 4倍体品種の無核化
  5. 偽単為結果(stenospermocarpy)
  6. 単為生殖(parthenogenesis)と多胚性(polyembryony)

5. 生理的落果 117
6. 隔年結果 117


III 果実の発育と成熟[平 智]
1. 果実の発育と管理 118
  1. 果実の成り立ち
  2. 果実の成長パターン
    ① 2種類の成長パターン
    ② 二重S字型成長曲線の第2期の意味
    ③ 1日の肥大周期
  3. 果実の細胞分裂と肥大
    ① 細胞分裂とその期間
    ② 肥大する仕組み
  4. 果実の発育と植物ホルモン
  5. 果実の発育を左右する要因
    ① 果実のLD比【縦径と横径の比率】と温度
    ② 種子数と果実の発育
    ③ 水分供給や葉数と果実数のバランス
  6. 発育中の果実の管理技術
    ① 摘果・摘花
    ② 摘粒
    ③ 袋かけ

2. 果実の成熟 125
  1. 果実の発育段階
    ① 発育‐成熟‐後熟‐追熟
    ② クライマクテリック型果実(climacteric fruit)の成熟と後熟
  2. 果色と果肉硬度の変化
    ① 果色の変化
    ② 果色変化の仕組み
    ③ 果色に影響する要因
    ④ 果肉の軟化
  3. 果肉成分の変化
    ① 糖の蓄積と有機酸の減少
    ② 果実が甘くなる仕組み
      ・糖の蓄積と酸の減少で甘くなる
      ・糖の蓄積過程
    ③ アミノ酸の蓄積
    ④ 果実の香り
    ⑤ 果実の渋み
      ・渋みの原因物質
      ・甘ガキと渋ガキ
  4. 植物ホルモンによる発育と成熟の調節

3. 収穫適期と収量 132
  1. 収穫適期の判断指標
  2. 収穫作業
  3. 収穫時期と貯蔵性

4. 果実の成分と品質 134
  1. 果実に含まれるおもな成分
    ① 糖
    ② 有機
    ③ 遊離アミノ酸
  2. 果実品質の構成要素
    ① 品質の構成要素
    ② 食味を左右する要因

IV 収穫後の果実の取り扱い[平 智] 137
1. 収穫後の果実の生理 137
  1. 収穫後の果実の特性
  2. 呼吸生理
    ① 呼吸の3つのパターン
    ② 呼吸パターンと追熟性
    ③ 呼吸量を左右する要因
  3. 追熟とエチレン
    ① エチレンが呼吸と追熟を促進
    ② エチレン生成に影響する要因
  【囲み】 エチレン生成の仕組み 140
  4. 蒸散作用(transpiration)
  5. 収穫後の成分の変化と軟化
    ① 糖含量の変化
    ② 酸の変化
    ③ 果肉の軟化
    ④ 色の変化
  【囲み】 果実が軟らかくなる仕組み 142

2. 果実の流通と貯蔵 142
  1. 出荷と流通の技術
    ① 選果
    ② 鮮度保持――予冷とコールドチェーン
    ③ 果実の流通の仕組みとその変化
      ・市場流通
      ・市場外流通
  2. おもな貯蔵法
    ① 予措〔よそ〕(prestorage conditioning)
    ② 低温貯蔵
    ③ ガス環境制御による貯蔵法
      ・CA貯蔵(controlled atmosphere storage)
      ・MA貯蔵(modified atmosphere storage)
      ・CA貯蔵の原理
    ④ 氷室〔ひむろ〕や雪室〔ゆきむろ〕の利用

  3. 流通や貯蔵にともなう障害
    ① 低温障害
    ② ガス障害

3. 果実の加工
  1. 加工(processing)のねらいと加工適性(processing suitability)
  2. おもな加工法
  3. 渋ガキの脱渋(removal of astringency)
    ① 脱渋方法
    ② カキ果実が脱渋する仕組み
      ・完熟甘ガキの脱渋
      ・完熟甘ガキ以外の脱渋
      ・干し柿や軟化による脱渋


第6章 施肥と土壌管理[平 智]
I 樹体の栄養と施肥 153
1. 果樹の栄養特性 153
  1. 植物の必須要素と役割
    ① 必須要素
    ② 欠乏と過剰の影響
    ③ 要素(元素)間の相互作用
  2. 果樹の養分吸収特性
  3. 果樹園での窒素の循環
  4. 養分吸収にかかわるおもな要因
    ① 土壌の影響
    ② 台木の影響

2. 施肥〔せひ〕(fertilization) 157
  1. 肥料(fertilizer)の種類と選択
    ① 肥料の定義と種類
    ② 有機質肥料と無機質肥料
    ③ 有機物の利用
  【囲み】 有機物が施用されている土壌と施用されていない土壌 159
  2. 施肥量
    ① 施肥量の計算方法
    ② 実際の施肥量の決め方
    ③ 窒素施用量と果実の収量,品質
  3. 施肥時期と施肥方法
    ① 施肥時期
    ② 施肥位置
  4. 果樹の栄養診断
    ① 葉分析による診断
    ② 葉色によるN含量診断

II 水分生理・水管理と土壌管理

1. 水分生理・水管理 162
  1. 水ポテンシャル(water potential)と給水の仕組み
    ① 水ポテンシャルの概念
    ② 水ポテンシャルの単位と測定
    ③ 水ポテンシャルと植物の吸水,蒸散
  【囲み】 テンシオメータの原理と水ポテンシャルの測定 162
  【囲み】 葉の水ポテンシャルの測り方 163
  2. 水ストレス(water stress)
    ① 水ストレスとは
    ② 水ストレスと植物の生理機能
    ③ 水ストレスと樹の成長,果実肥大
    ④ 耐乾性(drought resistance)と耐湿性(waterlogging tolerance)
  3. 灌水と排水の方法
    ① 適正土壌水分と灌水
    ② 排水対策
    ③ 積極的な灌水制限

2. 土壌管理 166
  1. わが国の果樹園土壌の特徴
    ① 果樹園土壌の種類
    ② 約半分が傾斜地
  【囲み】 土壌の定義と成り立ち 167
  2. 土壌管理の目的
    ① 土壌の物理性
    ② 土壌の化学性
    ③ 土壌の生物性
  3. 土壌表面の管理
  4. 土壌改良と土づくり
    ① 物理性の改良
    ② 化学性の改良
    ③ 生物性の改良


第7章 生理障害,自然災害,病虫害の防除 171

I 生理障害
1. 温度が主原因の生理障害 171
  1. リンゴのみつ症状(watercore)
    ① 症状
    ② 発生機構と対策
  【囲み】未熟期の高温で発生するみつ症状 172
  2. ニホンナシのみつ症状
2. 水分が主原因の生理障害 173
  1. 裂果(fruit cracking)
  2. カキのへたすきと裂果
3. 栄養が主原因の生理障害 174
  1. 果肉硬化障害
  2. 斑点性障害


II 自然災害
1. 風害(wind damege) 175
  1. 強風害
  2. 潮風害
  3. 強風による多様な被害
  4. 風害対策

2. 凍害(freezing damege) 176
  1. ハードニングと寒害
    ① ハードニングと耐寒性
    ② 樹種と耐寒性
  2. デハードニングと寒害
  3. 凍害対策

3. 雪害(snow damege) 177
  1. 雪害の特徴
  2. 発生の仕組み
  3. 雪害対策

4. 雹害(hail damege) 178


III 病虫害の防除
1. おもな病虫害 179
  1. 病害(disease damage)
    ① 菌類による病気
    ② 細菌,ファイトプラズマによる病気
    ③ ウイルス,ウイロイドによる病気
  2. 虫害(insect damage)

2. 農薬による防除 182
  1.化学農薬による防除
  【囲み】ポジティブリスト制
  2. 生物農薬による防除

3. 農薬を利用しない防除 183
  1. 物理的防除
  2. 耕種的防除
    ① 耕種的防除とは
    ② 抵抗性品種の育成
    ③ 抵抗性台木の利用
  3. 生物的防除
    ① 生物的防除とは
    ② 害虫の生物的防除
    ③ 病気の生物的防除
4. 総合的病害虫管理 185
5. 植物検疫(plant quarantine) 186
6. 鳥獣害(damage by bird and animal) 186


第8章 整枝・せん定[伴野 潔]
I 枝の伸び方と整枝・せん定の基本
  1. 整枝(training)・せん定(pruning)の目的 187
  2. 樹体各部の名称
    ① 主幹
    ② 主枝
    ③ 亜主枝
    ④ 側枝
    ⑤ 当年生枝

3. せん定の種類と強弱 189
  1. せん定の種類と切り方
    ① 切り返しせん定と間引きせん定
    ② 大枝の切り方と切り口の保護
  2. せん定の強さ
  3. 樹齢・樹勢とせん定強度
    ① 幼木・若木
    ② 成木期と老木期
    ③ せん定強度と手順

4. せん定の時期――冬季せん定と夏季せん定―― 192
5. 頂芽優勢と調節 192
  1. 頂芽優勢とオーキシン
  2. 頂芽優勢の調節
    ① 誘引
    ② ホルモン剤による調節


II 整枝の方法
1. 仕立て方と整枝方法 194
  1. 立ち木仕立て
  2. 棚仕立て
    ① 平棚仕立て
    ② 斜立棚仕立て

2. 低樹高化整枝 197


和文索引 [199-203]
欧文索引 [204-206]





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