著者:阿古 真理[あこ・まり] (1968-) 作家、生活史研究家。
装幀:クラフト・エヴィング商會[くらふと・えゔぃんぐ・しょうかい]
NDC:383.81 衣食住の習俗 >> 飲食史[食制]
【目次】
目次 [003-006]
プロローグ 007
第一章 「和食」の誕生 013
1 すしはファストフードだった――江戸時代まで 013
一汁三菜の成立 懐石料理の特徴 ご飯はどのように食べられていたか 味噌と醤油 江戸の料理文化 にぎりずしの誕生
2 「今日もコロッケ」――明治維新がもたらしたもの 030
肉食解禁 洋菓子はバタ臭いと嫌われた 和洋折衷料理 コロッケととんかつ/カレーライスの誕生 日本料理の洗練
3 憧れのハンバーガー ――敗戦後の大変革 048
戦争と飢餓 インスタントラーメン誕生 ダイニングキッチンと中華料理 みんな大好き、コッペパン ハンバーガー上陸
第二章 昭和育ちの食卓――私が食べてきたもの 069
1 ベースはすでに洋食 069
主婦雑誌の全盛期 お母さんの洋食 野菜嫌いの子ども お手伝いをしなかった世代 オーブンが家にやってきた 食品公害の時代
2 農村暮らしから引き継いだもの 088
農山村の暮らし 収穫の秋 もちとお正月 山の恵みと田植え 人を迎えるお盆 一年間でまわす台所 家じゅうが食料保存庫
3 外食大好き 111
家族で行く百貨店食堂 ファミレスができた 楽しいマクドナルド イダ飯ブーム エスニック料理の登場
4 メディアが描く食のかたち 127
『オレンジページ』の革新 昭和育ちの世代論 加工食品の時代 料理メディアの和食 敬遠される出汁
第三章 和食の今と未来 147
1 和食の何が危機なのか 147
遅れた国コンプレックス 発酵調味料と戦争 変わる家庭の台所 女性と料理
2 学校給食は進化する 162
学校給食の歴史 迷走する献立 理想の給食
3 家庭科の役制 175
家庭科と女子 ご飯と味噌汁 現在の家庭科教科書 料理する男子 弁当の力
エビローグ 変わり続ける和食 193
地産地消の取り組み 現在の和食
おわりに(阿古真理) [203-206]