原題:The Language of Global Success: How a Common Tongue Transforms Multinational Organizations (Princeton University Press 2017)
著者:Tsedal Neeley 経営学(組織行動学)。
訳者:栗木 さつき[くりき・さつき](1961-) 英日翻訳。
装幀:清水 肇[しみず・はじめ](1967-) (有) prigraphics
Cover Illustration:crtreasures / stock.sdove.com
件名:世界企業
件名:楽天株式会社
件名:英語 (会社実務用)
NDLC:DH441 経済・産業 >> 企業・経営 >> 経営管理 >> 営業管理 >> 販売管理
NDC:673.36 産業 >> 商業 >> 商業経営.商店 >> 販売.セールスマンシップ >> 通信販売
備考:本の分類について。ひとつだけ選ぶなら([産業]の下の階層の)[通信販売業]だが、他にも[経営管理][言語学][フィールドワーク]の要素もある。
英語が楽天を変えた :セダール・ニーリー,栗木 さつき|河出書房新社
【目次】
目次 [001-003]
献辞 [004]
タイトル [005]
はじめに 007
第1章 社内公用語英語化の発令――Englishnization(イングリッシュナイゼーション) 022
グローバル組織と言語
当初の社員の反応
世間の反応
英語化にいたるまで―― CEO三木谷浩史と英語の関係
日本とリンガ・フランカ(共通語)
国の文化の影響
言語が変わると、ものの見方が変わる
第2章 公用語英語化においてリーダーシップを発揮する 040
三本のメッセージを送る――グローバル化、英語化、おもてなし
全社員にモチベーションをもたせる
公用英語化を先導する事業部〔ビジネスユニット〕
マネジャーに向けて――CEOが直接、懇願する
社員の仕事に対する姿勢に三木谷が及ぼした影響
言語的疎外者〔エクスパット〕のトップとして社員を導く
第3章 言語的疎外者――「限られた範囲のみの英語力」しか身につかないジレンマ 059
第一段階
言語ショック
新たな言語がもたらすアイデンティティーへの脅威
地位が下がったように感じたはじめた社員たち
生産性の低下、不安、職の不安定
第二段階
英語化の進捗状況
「限られた範囲でしか英語が上達しない」という悪循環
「限られた範囲のみの英語力」はグローバルな現象
第4章 文化的疎外者――英語を隠れ蓑に異国の文化が襲来する「トロイの木馬」現象 080
第一段階
コミュニケーションの改善
昇進への期待
第二段階
文化を伝える手段としての言語――「言語版トロイの木馬」
仕事の慣習と価値観
作業〔タスク〕を重視するプロセスへのとまどい
「楽天主義」が明記された名札
「カイゼン」
仕事量の増大
楽天流
文化の違い――「まるっきり、やり方が違うんですよ」
文化的変容への抵抗
第5章 二重疎外者――英語化の必要性を肌で感じていたグローバル志向の持ち主 112
第一段階
ショックなし
アイデンティティーへの脅威は感じない
英語が世界的に利用されていることを認識し、経験し、受け入れる
共通語として英語を要求するマーケット
第二段階
グローバルワーク志向
ポジティブな無関心
共通点を見つけようとする
グローバルな組織と自分を同一視する
グローバルキャリアを目指す
グローバルな交流を求める
文化が変わることへの抵抗を乗り越える
第6章 英語化発令からの五年間の変化 149
グローバルな事業拡大
グローバルな統合
グローバルな人材
グローバルな知識の共有
予想外の結果――バイリンガルが不要になる
楽天の英語化が日本に及ぼす影響
第7章 トップリーダー、マネジャー、一般社員への教訓 174
トップリーダー ――公用語を導入するかどうかを判断し、戦略を練る
英語化を促進する
OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)と育成
マネジャー ――サポートし、評価する
一般社員――コミュニケーションの戦略を練る
言語学習に文化的な研修を組み込む
第8章 おわりに 185
謝辞 [189-193]
訳者あとがき(二〇一八年六月 栗木さつき) [194-198]
補遺B ――CEOのリーダーシップと社員の自信に関する量的分析 [xxxv-xli]
補遺A ――リサーチのデザイン、方法論、詳細、標本 [xv-xxxiv]
データソース
フィールド調査のインタビューのデータ
フィールド・インタビューの分析
フィールド・サーベイのデータ
CEOのリーダーシップ
事業部のリーダーシップ
変化に対応する能力があるという自信
集団的効力感への自信
仕事に対する態度
生産性が変化したという認識
コントロール変数
フィールド・サーベイのデータ分析
既存の文書データ
個人の会話
原注 [i-xiv]