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『現代の会計』(石川純治, 齋藤正章 放送大学教育振興会 2008)

著者:石川 純治[いしかわ・じゅんじ](1948-)
著者:齋藤 正章[さいとう・まさあき](1967-)
NDLC:DH512
NDC:336.9 経営管理



※2012年に改訂版が刊行されてる。ついでに改題され、『新訂 社会のなかの会計』となった。


【目次】
まえがき [003-005]
目次 [006-010]


1 歴史のなかの簿記会計――温故知新[石川純治] 011
1 複式簿記の起源 
2 複式簿記の伝播そして近代会計へ 
3 簿記会計の発展通史――史的俯瞰 
4 「エクイティ」概念からみた現代の会計
補論1.1 起源論争の一視点――名目勘定および現金収支計算 
補論1.2 複式簿記への賞賛――複式簿記とは何か
コラム1 「教養」としての会計学 


2 簿記とは何か――単式,複式,三式[石川純治] 029
1 単式簿記複式簿記――簿記の内と外 
2 複式簿記の内容と形式 
3 三式簿記への招待――簿記とは何でありうるか 
4 言語としての簿記 
補論2.1 仕訳方式の相対性
コラム2 0式,1式,2式,3式 


3 キャッシュフローの簿記会計――第3の基本財務表[石川純治] 052
キャッシュフローの簿記会計――第3の基本財務表 
1 利益と現金――キャッシュフロー革命 
2 キャッシュフロー計算書の計算構造   
3 キャッシュフロー計算の展開表 
4 資本と利益とキャッシュ ――基本財務諸表の要件 
コラム3 フリー・キャッシュフロー 066


4 損益計算とキャッシュフロー計算――同型性と相対性[石川純治] 068
1 損益計算とキャッシュフロー計算における2つの方法――ヨコ方向の見方 
2 損益計算とキャッシュフロー計算の展開表簿記――同型性を見る 
3 複式仕訳の相対化――記録の同型性 
4 同型と相対――形態自由な見方 
補遺 エクセルによる相互自動変換――同型性ゆえに
補論4.1 貸借簿記と展開表簿記――簿記表現形式の相対性
コラム4 ヨコ学習の大切さ 087


5 複式簿記のサイエンス――複式簿記とは何であり,何でありうるか[石川純治] 089
1 複式記録・計算の構造――形態から構造へ 
2 複式簿記の一般構造 
3 複式記録・計算の形態――構造から形態へ 
補論5.1 複式簿記の解剖学――そのスケルトンを見る
補論5.2 複式簿記の技術性と歴史性――それをつなぐもの 
補論5.3 複式簿記と数学――なぜ数学者か 
コラム5 簿記言語はラテン語化する? 105


6 企業会計の基本的な考え方――「企業会計原則」の立脚点[石川純治] 107
1 議論の出発点 
2 動態論会計の基本的な考え方 
3 変容のモーメント 
4 変容の今日性――時価会計は1つでない 
5 会計変容と会計思考
補論6.1 繰延資産項目――日本とアメリカ一
コラム6 資産=「費用のかたまり」と減損会計 121


7 時価会計の浸透(1)――金融商品会計の論点[石川純治] 123
1 「企業会計原則」と今日
2 「貸借対照表原則」と有価証券
3 「損益計算書原則」と有価証券
4 計算と開示――理論の場
コラム7 動態論思考の今日的不適合性 134


8 時価会計の浸透(2)――退職給付会計の論点[石川純治] 137
1 退職給付会計と引当金 
2 実態開示と結果的な損益計算 
3 新会計基準は「企業会計原則」修正の延長上にあるか? 
4 負債の時価会計と割引率の再設定
補論8.1 4つの「時価会計」――その経済的基礎 
コラム8 同一のロジックを見る 148


9 変容の全体をどう見る――3つの見方[石川純治] 149
1 「拡張」の論理と全体 
2 「補完」の論理と全体 
3. 「区別」の論理と全体 
4 3つの見方 その構図 
5 全体と「基本」――会計配分の基本モデル 
補論9.1 2つの利益観――収益費用中心観と資産負債中心観 
コラム9 オポチュニティとしての利得・損失 163


10 変容の形と方向――ハイブリッド性[石川純治] 165
1 計算枠組みの今日的変容 
2 企業会計のハイブリッド構造 
3 変容の基礎・構造・形態 
4 変容の具体ケースから 
補論10.1 会計認識の今日的あり方――リスク開示と会計認識
コラム10 情報開示が利益を生む? 179


11 新たな会計秩序を求めて――会計基準の「憲法」作り[石川純治] 
1 新たな会計秩序の構築――苦心の計算構造
2 実現の新たな定義――リスクからの解放とは
3 「企業会計原則」をどうする――2つの整合性問題 
4 規範の対比――有用性と真実性 
5 歴史の文脈で 


12 トライアングル体制の変容――規範と現実[石川純治] 196
1 開示規制と配当規制の変容
2 金融商品取引法会計への一体化――情報開示会計の優位性
3 「資本と利益の区別」の変容――拘束性と処分性の変容 
4 確定決算主義はどうなる――崩壊のきざし  


13 経済のグローバル化と会計――社会と会計(1)[齋藤正章] 211
1 国際会計基準が要求される背景 
2 国際会計基準の歴史 
3 国際会計基準と各国の対応 
4 日本の対応と今後の方向性 


14 中小会社と会計――社会と会計(2)[齋藤正章] 223
1 中小会社とは何か 
2 中小会社の会計 
3 中小会社会計の今後 


15 自治体と会計――社会と会計(3)[齋藤正章] 233
1 公会計と企業会計 
2 自治体会計の制度 
3 自治体の財政危機と会計 
4 自治体会計のあるべき姿 


索引 [249-252]




【メモランダム】

・2000年に出版された放送大学教材のタイトルは(も)、『社会の中の会計』(by 三代沢経人&齋藤正章)だった。


・石川が執筆した第5章の章タイトルは「複式簿記のサイエンス――複式簿記とは何であり,何でありうるか」だが、のちに単著の書名に採用されている。
『簿記学対話 複式簿記のサイエンス――複式簿記とは何であり,何でありうるか〔増補改訂版〕』