著者:野崎 昭弘[のざき・あきひろ](1936ー) 数学。アルゴリズム理論、多値論理学。
NDC:116 論理学
備考:NDCには「8類 言語」の中に「809.6 詭弁」という下位分類もある。
備考:2017年4月に改版。
【目次】
はしがき(一九七六年九月二十五日 野崎昭弘) [iーii]
目次 [iiiーvii]
I 議論の種々相 001
議論べたの悩み
無理押しの強み
詭弁と強弁
論理のあそび
II 強弁術 017
2.1 強弁術の誕生 018
権力と強弁
伝説の効用
泣く子と強弁
買物
論争
2.2 小児型強弁 026
小児病
やむをえぬ押し
小児病の原因
無神経時代
2.3 二分法 032
二分法とは
魔女狩りの背景
魔女狩りの実態
現代の魔女狩り
二分法への反撃
ルターの場合
2.4 相殺法 044
相殺法とは
公平の原則
強弁補強術
ささやかな抵抗
2.5 強弁術の総括 052
強弁と常識
強弁と人柄
III 詭弁術 057
3.1 詭弁術の誕生 058
科学と詭弁
すべてが幻
詭弁と実利
東洋の詭弁
日本の詭弁
3.2 強弁との境 064
二分法
相殺法
目には目を!
3.3 あてにならない話 069
うがった見方
悪魔にもわからない
深遠な言葉
深遠な冗談
3.4 論点のすりかえ 074
議論のはずみ
上手にはグラかス
感情に訴える
3.5 主張の言いかえ 079
正しい言いかえ
逆は必ずしも真ならず
部分より全体におよぼす誤り
全体より部分におよぼす誤り
三段論法
否定二前提の虚偽
不当肯定の虚偽
特称二前提の虚偽
媒概念曖昧の虚偽
四個概念の虚偽
包むということ
三段論法のパズル
三段論法の複合形
両刀論法
3.6 消去法 104
犯人さがし
パズルへの応用
消去法の失敗
失敗の逆用
派閥の消去法
選言的三段論法
3.7 ドミノ理論 113
将棋だおし
身近な実例
3.8 詭弁術の総括 116
健全な常識
言葉の意味
数字にダマされるな
数字をバカにするな
正しい議論のための原則
IV 論理のあそび 125
4.1 やさしいパズル 126
初級問題解答
中級問題解答
ニューヨークでの実話
4.2 説得ということ 133
聞く耳もたぬ
ホンネと建前?
つまずきの石
相手に話させる
4.3 上級パズル 137
ケネディの問題
スターリン登場
4.4 四十人の貴族とその従者 143
問題
早トチリ型
貴族の推理
議論が始まる
説得をめざして
最後のツメ
4.5 理髪師のパラドックス 154
どこが矛盾か
矛盾ということ
共和党論争
キャロルのトリック
4.6 自己矛盾を利用したパラドックス 164
文の正しさ
自分自身に言及する文
論理方程式
人食いワニのパラドックス
4.7 死刑囚のパラドックス 177
問題
問題のヴァリエーション
天文学博士の解答
パラドックスの発生
さまざまの見解
サルタンの馬
私の解答
おわりに
〈付録〉鏡をめぐっての会話 [196ー205]
解答 [206ー207]
参考文献 [208]
【関連記事】
・民間伝統的疑似解決が世間に多い鏡問題(「鏡をめぐっての会話」)については、次の本で答え合わせをできる。
『鏡映反転――紀元前からの難問を解く』(高野陽太郎 岩波書店 2015) - contents memorandum はてな