原題:Intelligence and Human Progress: The Story of What was Hidden in our Genes (Elsevier 2013)
著者:James Robert Flynn (1934-2020)
訳者:無藤 隆[むとう・たかし](1946-)
訳者:白川 佳子[しらかわ・よしこ](1966-)
訳者:森 敏昭[もり・としあき](1949-)
装幀:新曜社デザイン室
件名:知能
件名:人類遺伝学
NDLC:SC211
NDC:467 : 遺伝学
知能と人間の進歩:遺伝子に秘められた人類の可能性 - 新曜社
遺伝子は強力だが,その力は社会環境の改善と組み合わされて,人類の知性と道徳性の進歩を可能にする。歴史的な知能向上を論証しつつ,遺伝子が私たちの生き方にどう影響するのかという問いに道徳哲学者・心理学者のフリンが真正面から取り組んだ書。
【目次】
Colophon
献辞
題辞
謝辞 [i]
目次 [ii-iii]
図表一覧 [iv]
1章 私たちの遺伝子と私たち自身 001
1-1 本書の構成 002
1-2 時代に伴う、集団としてのIQの大幅な上昇 003
1-3 ディケンズ/フリンモデル 009
1-4 新しい何かを測定する 013
引用文献 013
2章 遺伝子と認知的進歩 015
2-1 ジェンセンの方法 016
2-2 ジェンセンの方法の概念的基礎 018
2-2-1 g負荷と認知的複雑性との相関
2-2-2 g負荷と近親交配との相関
2-2-3 g負荷と遺伝可能性との相関
2-2-4 なぜジェンセンの方法は説得力があるのか
2-2-5 判定のまとめ
2-3 ジェンセンの方法の実際 024
2-3-1 例外
2-3-2 子どもへの支援
2-4 判定のまとめ 029
2-4-1 黒人のIQ上昇は実際に起きたのか?
2-4-2 GQ対IQ
2-4-3 時代に伴う大きなIQ変化は実際に起きたのか?
2-4-4 哲学者と心理統計学者
引用文献 037
付録A(主に専門家向け) 039
表A-1
表A-1の見方
表A-1の基礎データ
表A-2
表A-3
表A-4
表A-5
計算手順
範囲の制限に対する調整の仕方
範囲の制限のために調整された値
表A-6
表A-7
3章 劣生学と優生学 049
3-1 ポル・ポトとカンボジア 050
3-2 遺伝子の再生産パターン 052
3-2-1 劣等人間と掛け算
3-2-2 アメリカとイギリス
3-2-3 国際的なデータ
3-2-4 福祉国家
3-2-5 新しい優生学
3-3 人種と移民 063
3-3-1 移民についての再考察
3-3-2 地政学的な影響
3-4 まとめ 070
引用文献 071
4章 遺伝子と道徳性の進歩 073
4-1 人類の遺伝子の相続 074
4-1-1 遺伝子の長期的な飼い慣らし
4-2 攻撃的行動の普遍的な減少 078
4-2-1 短期間の男性飼い慣らし
4-3 認知的進歩と道徳的進歩 086
4-3-1 内向化した暴力
4-4 危機に瀕する進歩 092
引用文献 095
5章 遺伝子と個人差 097
5-1 加齢と家庭環境 097
5-2 新しい方法 099
5-2-1 惑星の存在を探索する
5-2-2 惑星にはどのような役割があるのか
5-2-3 惑星の引力を測定する
5-2-4 惑星の正体は何なのか?
5-2-5 惑星の漸進的な消失
5-3 新しい方法の適用例 105
5-3-1 推定値の補正
5-4 家庭環境の影響力の減少 109
5-4-1 家庭環境と大学入試
5-5 幸運を創り出す方法 116
5-5-1 大学進学と職業志望
5-6 立証されたIQ上昇 120
付録B(主に専門家向け) 122
新しい方法の擁護
家庭環境の影響力に関する推定値の補正
6章 凍結された心 129
訳者あとがき [139-140]
索引 [141-143]
著訳者紹介 [144]