著者:石黒 圭[いしぐろ・けい] (1969-) 文章論。
NDC:814 日本語 >> 語彙
【目次】
はじめに 言葉が思考を規定する [003-007]
目次 [008-016]
第一章 語彙についての基礎知識 017
(一) 語彙について考える 018
語彙とは何か――意味のネットワークでつながる語のリスト
語とは何か――内容語と機能語、語彙力と文法力
語の三角形――語形、意味、対象
(二) 理解語彙と使用語彙 024
表現と理解
理解語彙――聞いたり読んだりしたときに理解できる語
使用語彙――話したり書いたりするときに使える語
第二章 語彙の「量」を増やす 035
(一) 類義語を考える 039
自分の言葉に満足できないとき
使っている言葉がしっくりしないとき
検索で探す言葉が見つからないとき
(二) 対義語を考える 045
対義語と類義語はきょうだい
対義語で語彙のネットワークを意識する
対義語でもとの語の意味理解を深める
対義語で言葉と世界への感性を磨く
(三) 上位語と下位語を考える 052
語彙のタテ方向のネットワーク
提喩による遠近感の調整
じつは複雑な上位語・下位語
(四) 語種を考える 057
和語・漢語・外来語とその周辺
語種への意識で語彙が増える
語種別の長所・短所と勘どころ
(五) 文字種を考える 063
平仮名・片仮名・漢字の使い分け
漢字の長所
漢字の弱点
(六) 書き言葉を考える 071
話し言葉と書き言葉の対応
話し言葉になりやすい漢語副詞
話し言葉・書き言葉と接続助詞・接続詞
(七) 専門語を考える 077
学術専門語
ビジネス専門語
趣味の専門語
(八) 方言を考える 085
南関東の方言
関西と関東の方言差
米国の方言
(九) 新語と古語を考える 092
置き換わる新語
次々に生まれる新語
雅語の魅力
文語調の言葉
(十) 実物を考える 104
語彙を知ることは世界を知ること
個室にこもって考えよう
身体の内側に目を向けよう
(十一) 語構成を考える 110
形態素とは何か――意味の最小単位
形態素の使い分け――「人」「者」「民」
形態素の造語力
第三章 語彙の「質」を高める 123
(一) 誤用を回避する 128
留学生と子どもに学ぶ
アナウンサーも間違える
言い間違いと書き間違い
類似表現の混同
(二) 重複と不足を解消する 137
重複表現――表現の力を信頼せよ
過度の省略表現
略語の問題
(三) 連語の相性に注意する 147
連語のパターン
大人の組み合わせ
ちぐはぐな組み合わせ
(四) 語感のズレを調整する 159
文脈との相性
語感と違和感
(五) 語を適切に置き換える 168
ぼかす置き換え
明確化する置き換え
ブランド戦略としての置き換え
(六) 語の社会性を考慮する 177
言葉と文化――背景がわからないと理解できない表現
有標と無標
(七) 多義語のあいまいさを管理する 185
多義語の広がり
多義語を知る方法
多義語が多い外来語・固有名詞
書き手は多義語に気づきにくい
(八) 異なる立場を想定する 198
人によって語の意味は変わる
語の意味をプラスに変える
透けて見える本音
他者を傷つける言葉
(九) 語の感性を研ぎ澄ませる 210
比喩――斬新な見立てによる表現効果
ネーミング――名前で損をしたり、得をしたり
オノマトペ――生の感覚を言葉にする
(十) 相手の気持ちに配慮する 222
敬語の使い方
上から目線の敬語
態熱無礼な敬語
(十一) 心に届く言葉を選択する 232
対立候補を並立する
逵巡を言葉にする
あとがき(二〇一六年四月 SDG 石黒圭) [238-241]
参考文献 [242-245]
索引 [246-249]
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『段落論――日本語の「わかりやすさ」の決め手』(石黒圭 光文社新書 2020)
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