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『正義論』(John Rawls[著] 川本隆史, 福間聡, 神島裕子[訳] 紀伊國屋書店 2010//1999//1971)

原題:A Theory of Justice, revised edition (1999)
著者:John Bordley Rawls(1921-2002) 政治哲学。
訳者:川本 隆史[かわもと・たかし](1951-) 社会倫理学
訳者:福間 聡[ふくま・さとし](1973-) 社会哲学。
訳者:神島 裕子[かみしま・ゆうこ](1971-) 政治哲学、国際倫理学。 
装丁:間村 俊一[まむら・しゅんいち](1954-) 装丁、俳句。
NDC:321.1 法哲学[法理学]、自然法学。


正義論 / ロールズ,ジョン【著】〈Rawls,John〉/川本 隆史/福間 聡/神島 裕子【訳】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア

 正義にかなう秩序ある社会の実現にむけて、社会契約説を現代的に再構成しつつ独特の正義構想を結実させたロールズの古典的名著。初版刊行から40年を迎え、《自由、平等、友愛》というフランス革命の理想を現代に生かそうとした同書の意義は、混迷する現代社会のなかで改めて高い評価を受けている。
 あらゆる社会は、正義についての約束の上に成り立っている。しかし現代においても、正義の本質について十分明らかにされているとは言えない。本書で、現代リベラリズムの代表的論者であるロールズは、正義とは何かを徹底的に追求、社会契約の伝統的理論を一般化し、功利主義に取って代わりうる正義の構想を明らかにする。1999年の原著改訂版を新訳。

【目次】
献辞 [i]
凡例 [ii]
目次 [iii-x]
改訂版への序文(ジョン・ロールズ 一九九〇年一一月) [xi-xix]
序文(ジョン・ロールズ マサチューセッツ州ケンブリッジにて 一九七一年八月) [xx-xxvii]


  第一部 理論 003

第一章 公正としての正義 005
第1節 正義の役割 
第2節 正義の主題 
第3節 正義の理論の中心理念 
第4節 原初状態と正当化 
第5節 古典的功利主義 
第6節 付随する複数の相違点 
第7節 直観主義 
第8節 優先順序の問題 
第9節 道徳理論に関するいくつかの所見 


第二章 正義の諸原理 075
第10節 諸制度と形式上の正義 
第11節 正義の二原理 
第12節 第二原理の複数の解釈 
第13節 デモクラティックな平等と格差原理 
第14節 公正な機会均等と純粋な手続き上の正義 
第15節 予期の基礎としての社会的基本財 
第16節 関連する社会的地位 
第17節 平等を求める傾向 
第18節 個人に関する原理――公正の原理 
第19節 個人に関する原理――自然本性的な義務 


第三章 原初状態 159
第20節 正義の諸構想の擁護論の性質 
第21節 複数の選択候補の提示 
第22節 正義の情況 
第23節 正の概念の形式的諸制約 
第24節 無知のヴェール 
第25節 当事者たちの合理性 
第26節 正義の二原理にいたる推論 
第27節 平均効用原理にいたる推論 
第28節 平均原理にまつわるいくつかの難点 
第29節 正義の二原理を支持するいくつかの主要根拠 
第30節 古典的功利主義、不偏性、そして厚意


  第二部 諸制度 263

第四章 平等な自由 265
第31節 四段階の系列 
第32節 自由の概念 
第33節 良心の自由の平等 
第34節 寛容および共通の利益 
第35節 不寛容派に対する寛容 
第36節 政治的正義と憲法 
第37節 参加原理に対する諸制限 
第38節 法の支配 
第39節 自由の優先権の定義 
第40節 〈公正としての正義〉に関するカント的解釈 


第五章 分配上の取り分 348
第41節 政治経済学における正義の概念 
第42節 経済システムに関する若干の所見 
第43節 分配的正義の後ろ盾となる諸制度 
第44節 世代間の正義の問題 
第45節 時間選好 
第46節 優先権に関する追加的なケース 
第47節 正義の諸指針 
第48節 正統な予期と道徳上の功績 
第49節 混成構想との比較 
第50節 卓越性原理 


第六章 義務と責務 441
第51節 自然本性的な義務の原理の擁護論 
第52節 公正の原理の擁護論 
第53節 正義にもとる法を遵守する義務 
第54節 多数決ルールの位置づけ 
第55節 市民的不服従の定義 
第56節 良心的拒否の定義 
第57節 市民的不服従の正当化 
第58節 良心的拒否の正当化 
第59節 市民的不服従の役割


  第三部 諸目的 

第七章 合理性としての善さ 517
第60節 善の理論の必要性 
第61節 いっそう単純な事例に即した善の定義 
第62節 意味に関する覚え書き 
第63節 人生計画に即した善の定義 
第64節 熟慮に基づく合理性 
第65節 アリストテレス的原理 
第66節 善の定義を人びとに適用する 
第67節 自尊、卓越および恥辱 
第68節 正と善との間のいくつかの相違点 

   
第八章 正義感覚 594
第69節 秩序だった社会という概念 
第70節 権威の道徳性 
第71節 連合体の道徳性 
第72節 原理の道徳性 
第73節 道徳的情操の特徴 
第74節 道徳的態度と自然本性的態度との結びつき 
第75節 道徳心理学の原理 
第76節 相対的安定性の問題 
第77節 平等の基礎 


第九章 正義の善 672
第78節 自律と客観性 
第79節 社会連合という理念 
第80節 嫉みの問題 
第81節 嫉みと平等 
第82節 自由の優先権の諸根拠 
第83節 幸福と有力な人生目的 
第84節 選択の一方法としての快楽主義 
第85節 自我の統一性 
第86節 正義感覚の善 
第87節 正当化に関する結語 


訳者あとがき――『正義論』の宇宙、探訪(二〇二〇年九月三〇日 訳者を代表して 川本隆史) [776-785]
対照表 [25-27]
事項索引 [9-24]
人名索引 [1-8]




【メモランダム】
・奥付にある著訳者紹介欄では、全員の専攻(というか肩書)が「倫理学者」に統一されている。




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